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壁を上れるマルチコプター、80cmの壁も超える走行型ロボ――スマホで操縦

仏Parrotの新製品「Rolling Spider」「Jumping Sumo」

 仏Parrotは、ホイールを付けて壁も上れるマルチコプター「Rolling Spider」と、2つの車輪で最大80cmの高さ・距離をジャンプできる地上走行型ロボット「Jumping Sumo」を日本国内で8月に発売する。どちらもスマートフォンやタブレットから操縦できる。「Rolling Spider」は1万2800円(税込)、「Jumping Sumo」は1万9800円(同)。

Rolling Spider

 「Rolling Spider(ローリングスパイダー)」は、55gと超軽量に仕上げられたクアッドコプター。空中を飛行させることができ、スマホアプリで画面の上から下にスワイプすると、「Rolling Spider」は180度回転する。また、「Rolling Spider」を空中に放りなげると、センサーが検知して、モーターが自動的に動き出し、空中で静止する。機体下には60fpsのカメラが用意され、安定性を保つためのセンサーとしての役割に加えて、写真を撮ることもできる。ただし動画は撮影できない。撮影した写真は、1GBのメモリに保存され、USB経由でパソコンなどへ取り込める。10gの専用ホイールを取り付けると、壁を駆け上ることもでき、天井に達してもそのまま走る。550mAhのバッテリーを内蔵し、8分間、遊べる。

 その名称について、Parrotのジャパンアジアパシフィック マネージングディレクターのクリス・ロバート氏は「重力に逆らうことと飛ぶことは別。Rolling Spiderという名称は重力に挑むというところから付けた」と説明した。

超音波センサーなどを搭載

Jumping Sumo

 もう一方の「Jumping Sumo(ジャンピングスモー)」は、2つの格納式タイヤを備える地上走行型ロボ。スピンやジャンプができるほか、ひっくり返ったり、リズムにのってビートを刻んだりと、ユニークな操作が可能。コースやアクションをプログラムして自動走行することもできる。広角カメラを搭載し、スマホやタブレットの画面でその様子を観られる。同じく550mAhのバッテリーを内蔵しており、20分間、遊べる。スマホと機体はWi-Fiで繋がり、映像を観ながら操作できる。

 こちらは「スモーロボット(ロボット相撲のことらしい)」をもとに、アクション性の高い仕上がりになったことで、“Sumo”を用いることにしたのだという。

Jumping Sumoのカメラで捉えた映像は、リアルタイムで観られる
操縦アプリでさまざまなアクションを選べる
ジャンプする様子

全世界で8月にリリース、SDKも提供

 既に20年の歴史があるというParrotは、クアッドコプターの「AR.Drone(エイアール・ドローン)」で知られているが、車載用のインフォテイメントソリューションなども手がける。またネットワーク経由で操作するさまざまな機器も主な事業の1つで、今回の「Rolling Spider」「Jumping Sumo」もその1つに含まれる。

プレゼンテーションとして取材陣の周囲を飛び回るRolling Spider

 Parrotのロバート氏は、創設者のアンディ・スエードゥ氏が2005年にはBluetoothでコントロールするラジコンを開発していたことを紹介。当時はスマートフォンがなかったが、その後、2010年に「AR.Drone」の提供を開始。10年近く前から玩具としての無人機(ドローン)とは関わりを持っていたとして、今回の新たな製品も、玩具カテゴリーに入るものながら、突然、玩具業界に参入したわけではない、とする。

 今年1月、米国での展示会「International CES」では、開発中のプロジェクトとして公開。その後、フィードバックを得ながら開発を進め、いよいよ日本を含む世界各国で8月に発売されることになった。あわせてSDK(ソフト開発キット)も提供される予定で、「Rolling Spider」「Jumping Sumo」向けのゲームアプリの開発などが期待されている。

元気に跳ねるJumping Sumo

(関口 聖)