私たち夫婦は偽物夫婦だ。
お互い、気遣っているようで気遣っていない。
でも、時折相手の優しさを本当に力強く感じる。
夫婦って、他人なのに家族って不思議な感じだ。
いまでも、夫が帰ってきそうな時間になると、「あ、私一人じゃないんだ」と、いう小さい驚きがある。
まだまだ、一人で自由をたのしみたいという幼稚さと、
二人の心強さを知ってしまった安堵で、ふよふよと浮いている。
でも、「結婚してよかった?」と友達に聞かれると、一瞬止まって「うん」と答える。
多分その迷いは、ふよふよのあらわれなんだろうな。
そして、相手が旦那で本当に良かったと実感している。
こんなことは、恥ずかしくて言えないけれど、ただいてくれることに猛烈に感謝している。
わがままも、失言さえも、愛しく感じる。
それにムカつくときもあるけれど、孤独じゃない。
あなたがいる。
一人前を向いて必死になって歩いていた時間は終わったんだ。
これからは、あなたとよりよい時間を過ごそう。
人生の3分の2を、あなたと過ごせるなら、私はとても幸せものだ。