Happy Birthday, Pearl S. Buck!

本日(アメリカ時間6月26日)は小説家、Pearl S. Buckの誕生日であります。

この日を祝し、以前こちらの記事でもご紹介した、ギフテッドのOE
クリエイティヴニーズ(創作意欲)の部分がとてもよく描写されている
かの様な彼女の言葉をここでもう一度アップしておきたいと思います。




最初の記事から1年以上も経った今でも、(私のググり方が不十分なのか)
どれだけググってもこの文章の日本語訳を見つける事ができなかったので、
今回も又、このブログの読者である、あまのさんオリジナル和訳を使わせ
て頂くことにします。


(私にはこういう文章を訳する言語的センスが全くないもので。苦笑)



”どの領域であれ、真に創造的な魂とは、ヒトという創造物として、
非凡に、残酷なまでに、繊細に生まれついているという以上のこと
ではない。

この者にとって……
ちょっと触れることは叩かれるのに等しく、
ささいな雑音はかしましい騒めきに等しく、
不運とは悲劇であり、
楽しみは喜悦となり、
友情が恋慕となれば、
恋人は神となる、
そして失敗は死を示す。

さらに、この酷なまでに感じやすい生体には、作り、造り、創ることへの
強烈な必然性が加えられている――音楽であれ、詩であれ、著作であれ、
建造物であれ、また何かそのようなものであれ、制作するということなし
には、息の根を止められたようなものなのだ。彼は作らねばならない、
創作を吐き出さねばならない。いくらかの奇妙な、知られていない、内面の
緊張によって、彼は作ることなしには真に生きているとは言えないのである。"

(日本語訳:あまのさん)



前にも言いましたが、私にとってはこの表現こそ、まさにギフテッドの
個人の鋭い感覚や感性、(OE)そして、自分でも何だかよくわからない
のだけど、内面からふつふつとわき起こる抑えきれない衝動に駆られた
強い「創作欲」が優雅に、且つ鮮明に描写されているように思えます。


”a friend is a lover,"


という部分など、つい最近、ブロ友のzoyさんがブログの記事の中で、

”会えなければ会えないで思いが募り、
会えば会ったで別れがつらい...

と、まるで恋人のよう...。”


と、息子さんのコージ君のお友達に対しての思いを書かれていたのを
思いだしてしまいました。


ギフテッドの個人にとっては、友達、恋人、配偶者などの人間関係の
親密度もある意味”インテンス”(強烈)となりがちなので、(それだけ
心身ともに相手に自らを捧げているのでしょう)こういう人達を理解
していない者にとっては”too much"と感じてしまうかもしれないと
いうのもよく理解出来ます。


でもギフテッドの人達って、自分が価値を見いだす関係(相手)には
とことん正直で忠実で、一度そういう信頼関係を築き上げたならば、
相手を意図的に傷つけたり裏切ったりする事は稀ではないか?なんて
思ったりします。

(まぁ、その個人の性格によるので一概に言えませんが...)


”...he is not really alive unless he is creating."


この部分も、周りから見たら大袈裟に聞こえるかも知れませんが、
でも私もあーちゃんやその他のギフテッドの子、大人を見ていてこの
部分にすごく同感します。


ギフテッドにとって、この「創作欲」はある意味「食欲」や「睡眠」
「性欲」などの私達が生きて行く上で必要不可欠な、基本的な欲求や
活動と同じくらいのレベルに位置付けられるといっても過言ではない
という気がします。


だからギフテッドの個人がこの「創作欲」「創作活動」が抑制、
抑圧されつつある環境に置かれた場合、彼らにとって本質的なニーズ
が満たされないので、(子供の場合は特に)感情面や精神面において
影響し、社会生活の面や感情面などで困難や問題などを生じる恐れが
あると思います。


(また、彼らのこれまた別の”本質的ニーズ”である「知的欲求」
「知的刺激」も満たされていないと、同じ様な問題が起こります。)



もちろん、全てのギフテッドの個人がそういった強い「創作欲」を
見せていたり、実際「創作活動」を行っているわけではないと思うの
ですが、でも子供の頃は特にそういった部分もまだ十分発達していない
(又は気がついていない)「潜伏期間」でもあると思うので、こういう
眠っている意欲やモチベーションを刺激してあげるのも私達、親の役目
ではないかと思っています。


ギフテッドを単に教育学上的な概念のみで捉え、「一般よりも早く、
深く学ぶ者」とか、「顕著に高い能力を持つ者」のみのスコープの狭
い見方をしていたら、そういった要素を示していない(伺われない)
者はまるでギフテッドではないと言わんばかりではないですか。


別に「顕著に高い能力を”示して”いる者」=ギフテッドという部分に
異議があるわけではありません。


もちろん、それは確かにそうであります。


でも中には「顕著に高い能力」を潜在的に持ちながらも、あれこれと
何らかの複雑な理由で、その潜在能力が表にでてない個人(アンダー
アチーバー)も結構いるという事を忘れてはならないわけで、その能力
が発達して表にでる為には、その個人の「根性」だの「やる気」だの
「気合い」や「努力」などの部分だけではまかなえない、その他の要因
の改善や介入、支援なども必要となって来るケースも確かにあるのです。


これは特に2Eに関して言える事だと思います。


日本には現在ギフテッドプログラムが存在しないので、2Eの子達は
教育機関では知的には問題がない(どころか優れた)「障害児」と
見なされ、その障害を対象とした公的な支援を受けている事でしょう。


ただ、それはそれで必要な事なのですが、2Eの子はある一定の分野
(凹)でのニーズもありながら、知的分野(凸)でも又特殊なニーズ
が存在する為、「障害」や「欠如」の部分ばかりをフォーカスして
「潜在能力」の部分を無視していると、先にあげた社会面でや感情面
での困難、問題にもつながりかねないという事なんです。


だから学校や教師があれこれ言おうと、親としては子供の”部分的な
ニーズ”だけでなく、”全体的なニーズ”に目を向けてあげて欲しいと
思うのです。


ギフテッドの概念やギフテッド教育が浸透していない日本で、私がこう
いった内容の記事を書いている理由は、決して「現在の日本の教育事情
を改革して行く動きを起こす為」とかいった大袈裟なものではなく、
ただ単に親御さん達に個人的レベルで何か気がついたり、参考にして
くれればいいという気持なんで、「日本の事情がわかっていない者に
海外の事情を持ち出されては不愉快だ!」と思われる方は私のブログを
スルーして頂けるとありがたいです。


学校やその他の公共機関ではそれらが供給してくれるサービスをフルに
利用させてもらい、(障害の支援)家庭では親が子供にとって為になる
事をしていけばいいんですから。


私自身の経験や観察から思うに、ギフテッドの子、2Eの子どちらに
とっても、知的&創作的ニーズを満たしてあげる事は、彼らの精神的
なwell-beingを保持し、彼らの「顕著に高い能力」がフルに開花され、
表現される為には必要不可欠な事だと思うので、親としては凹だけで
なく凸の支援も怠らないように心がけたいですね。


(実際、凸の支援で凹の問題が解決される事もかなりありましたし。)


何だか最後はPearl Buckの誕生日とは関係ない話になってしまったの
ですが、(私の記事はいつもあちこち飛び散らかってまとまりがなくて
申し訳ないです。汗)とりあえず、最近あれこれと思っていた事をこの
機会にぶちまけてみました。


(最近、なんだかこれ、多くないですか? 苦笑)



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by mathgifted | 2014-06-27 10:09 | Gifted/2E | Trackback
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数学が得意な13歳の2E kid(ASD&ギフテッド) あーちゃんの毎日を綴っています。ネバダの山奥で熱愛する数学を修行中!将来は大学の数学教授になるのが夢。この夏休みは初めて本格的に地元の大学で数学のコースを受講しています。 目指すはMIT or Caltech!


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