ベネッセホールディングス子会社から「進研ゼミ」など通信教育の顧客情報が流出した問題で、ソフトウエア開発のジャストシステムがその情報を基にした名簿を、同社の通信教育「スマイルゼミ」を勧誘するダイレクトメールに使っていたことが10日、分かった。ジャストシステムは5月に東京都内の名簿業者から最大200万件分を購入したという。
関係者によると、ベネッセから流出した顧客情報は複数の名簿業者を経由し、ジャストシステムに渡った。ジャストシステムは同日、「当社がベネッセから流出した情報と認識した上で利用した事実は一切ない」とのコメントを発表した。
ベネッセは9日に記者会見を開き、760万件の顧客情報が外部に流出し、被害は最大2070万件に上る可能性があると発表していた。