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 抑圧された人々の姿を主題に創作を続ける沖縄の彫刻家、金城実さん(75)の個展が大阪と神戸を巡回している。集団的自衛権の行使容認や特定秘密保護法などへの危機感を作品に込めた。

 大阪市生野区勝山北4丁目の速成(そくじょう)寺で8日に始まった個展では約20点を展示する。会場正面には、今年4月に完成した木彫作品「生ぬるい奴(やつ)は鬼も喰(く)わない」を据えた。鬼が餌食にした人間をはき出す姿だ。特定秘密保護法案の内容を知って制作した木彫「大逆事件」は、目と耳と口をふさがれた知識人の姿を丸太に刻んだ。

 金城さんは沖縄・浜比嘉島の出身。夜間中学や高校で教師をしながら大阪で創作を始め、「拷問」(1974年)、「残波大獅子」(86年)などで知られる。