AKB48とジャニーズ、CD売上傾向の違いは? 最新のALチャートから読み解く
リアルサウンド 7月10日(木)10時27分配信
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最新のCD売上チャートを分析する当コラム。今回は音楽ライターの石井恵梨子氏がKis-My-Ft2と板野友美の売上に着目し、ジャニーズとAKB48グループの売上傾向の違いを指摘した。
参考:2014年06月30日〜2014年07月06日のCDアルバム週間ランキング(2014年07月14日付/ORICON STYLE)
10位圏内に初登場が7枚。残り3枚はクリス・ハート、アナ雪、安室ちゃんと「とにかく万人に愛され、売れ続けているもの」なので、この新着7枚の順位が現在の音楽ファン……というかCD購買層の分布図と考えても良さそうだ。
1位、Kis-My-Ft2。245,782枚というセールスは、2位のUVERworld、84,810枚とは比べ物にならないレベル。しかし世の中では「あのキスマイなら当然」「これだけ売れてるキスマイだからなぁ」という反応も特にないような。シーンの動向などどこ吹く風で安定の道をいくジャニーズ。逆にいうと、CD購買層の最大派閥であるジャニファンとは、本当に「音楽シーン全体のあれこれ」に関係なく生きている人たちなのでしょう。凄い。
ちなみに2週間前の宇野さんによるチャート分析によれば、Hey!Say!JUMPのサードは、二年前のセカンドとまったく同じ127,000枚だったという。キスマイはどうかと調べてみれば、一年半前のセカンドは発売初週に約222,000枚。3万ぶんのプラス要因は、映画『ドラえもん』主題歌になった「光のシグナル」か。子どもがハマると一部の母親ももれなくハマる。その人の年齢や環境や趣味嗜好などを一切無視して「突然ハマる」ことがありうる、という現象がジャニーズを筆頭とするアイドルの恐ろしさだと思う。
そして2位以下。UVERworld、小田和正、長渕剛ベスト、浜崎あゆみ、板野友美と続く6位までの並びが興味深い。誰からも愛される国民的良心の小田、安定したコアファンを持つ長渕、かつて時代を象徴したディーバあゆ、今を象徴するアイドルグループから飛び出した板野、などを押さえてロックバンドが2位なのだ。もちろんUVERの人気を考えれば当然かもしれないが、昨今のロックは、いくら雑誌やフェスで話題になろうとも、チャートにおいては「人気アイドルやダンスグループの隙間にちょこっと登場する」マイノリティでしかなかった印象がある。だから板野友美が上位ならわかるのだ。あるいは、ものすごい接戦で枚数を競い合っているのならば。
板野、ソロ転身後初のアルバム、19,863枚。……これは本当に素朴な疑問だが、AKB総選挙ってトップは15万票くらい集めてるよね? いつも「AKBのともちん」に投票してた人、5〜6万人はいたよね? それらの数字とソロ・アーティスト板野友美の乖離って何? 総選挙という物語の中でしか楽しめないものは、その物語から離れてしまえばどうでもよくなるのだろうか。それがAKBの支持層であるならば、それはもう、ジャニファンの忠誠心とはまったく別。うら若き女性には残酷すぎると、今後のAKB卒業生のことまで心配したくなってくるではないか。
少なくともこれからは「チャートってAKBとジャニーズばっかりだから」と一緒くたにして語るのはよそう、それとこれは全然別だ。そんな想いを改めて強くした今週でした。
石井恵梨子
最終更新:7月10日(木)10時27分
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