食品の効果は検証されていない
渡辺:これ食べてもおいしくないですよね、当然、錠剤だから。結構値段もする。食べてもおいしくない、値段もする物を何でみんな買ってるかっていうと、やっぱりその効果を期待してでしょ。でも、その効果は基本的には言ってはいけないし、それから、本当に効くかどうかもわかんないんですよね。それは検証されてないから。
ひろゆき:検証してないんですか、これ。
渡辺:してないですよ、もちろん。食べ物ですから。医薬品っていうのはいっぱいありますよね、いろいろ。もちろん頻尿にいい、効く医薬品もあるんですけども、そういうのはちゃんと人間で臨床試験っていうのをやってるんですよね。
ひろゆき:効くかどうかって。
渡辺:実際に人間に食べさせたり飲ませたりして、実際にトイレに行く回数が減ったとか尿が減ったとかっていうのを調べてるんだけど、こういうのは一切調べてないわけです。でも、その効果を暗示して売ってると。そこがやっぱりちょっと詐欺的だろうと。
ひろゆき:スタイルを決めたい人のダイエット、びしっ(と書いてありますけど)、これは痩せる薬でいいんですか。
渡辺:これは一応、「太ももをすっきりさせる」っていう効果を暗示してるんですけど。ただ、このメリロートっていうのは恐ろしくて、肝臓障害を起こす可能性が……。実際に、過去に女性2人が肝臓障害を起こして入院してるんですよ。
ひろゆき:それは、痩せるっていうのは科学的には証明されてないけれども、肝臓障害を起こすことは証明されてるんですか?
渡辺:太ももの血行をよくするっていうのはヨーローッパのほうでは大体わかってるようなんですけども、痩せるっていうのはちょっとそこまではわかっていないし、普通に摂ってても肝臓がちょっと弱っている人なんかは、肝臓障害を起こして入院した人が実際にいるんです。これは厚生労働省が発表しているんですよ。
「季節の変わり目とひき始め」で連想するものとは?
ひろゆき:じゃあ、次、これ。「ひき始め、季節の変わり目に」。
渡辺:そうそう、これですけれども、これどう思います?
ひろゆき:ひき始めと季節の変わり目に。何に効く薬なんでしょうか。季節の変わり目とひき始め、っていったらアレですよね、普通。これは何に効くんですか?
渡辺:もちろん風邪ですよ。
ひろゆき:だって、マスクつけてる人が「さむっ」て書いてるよ。「いつも元気でいたい」「かかりやすい人のバリアになる」ともありますね。何にかかりやすい人なんですか?(笑)
渡辺:だから、これも同じことです、これも食品ですから。そういう効果は法律的に表示してはいけない。あんまり法律法律っていうふうには言うつもりはないんだけども、ただ、実際に効果も非常に曖昧なわけですよ。これもさっき言ったように人で確かめられているわけじゃないから。だけれども、いかにも効きそうな暗示的な表現、漫画とうまく巧妙に入れて、法律に引っかからないようにして、売ってるという……。
ひろゆき:これ、あからさまに風邪的な何かをイメージして。
渡辺:だから、それを、この『買ってはいけない』の7で取り上げた。
行政のチェックは機能していない?
ひろゆき:でも、これ、取り締まる側の東京都のほうはどうするんですか。
渡辺:弱腰なわけですね。
ひろゆき:何で弱腰なんですか。これ見て何に効くと思いますかっていうので、多分9割が「あっ、風邪かな」って思うわけじゃないですか。
渡辺:こういう物が売られてるっていうことをまず東京都の人は知らない。
ひろゆき:だって、コンビニとかで売っているんじゃないんですか?
渡辺:実際にその東京都の担当者の人に聞いたんですけども、知りませんでした。
ひろゆき:その東京都の担当している人、じゃあ何を見ているんですか。
渡辺:私はそれはよくわかりません。とにかく、この両方とも、ノコギリ椰子エキスにしても、エキナセアにしても、私が「知ってますか」って言ったら「知らない」って言ったんですよ。
ひろゆき:知らないからオッケーってことですよね。
渡辺:知らないから、取り締まれない。
ひろゆき:知らないものはしょうがないですよね。
渡辺:それで、内容もお知らせしました。そうしたら、このままでは取り締まれないような。発売する前にこういうことがわかって、いろいろDHCの人に問いただして、「これはトイレのことを言ってるんですか、あるいは風邪のことを言ってるんですか」っていうことをはっきり答えれば、取り締まるって言うんですね。
ひろゆき:発売前に知れば。
渡辺:そうです。
ひろゆき:発売前にどうやって知るんですか。だって、発売しても知らないような都の職員が発売前にどうやって情報を得るんですか? テレビCMも見ていないような人たちですよね。
渡辺:そう、見ていないみたいですね。コンビニにも行ってないみたいです。そこら辺が非常に不思議なわけですよ。だから、そこら辺がやっぱりお役人感覚というか、我々の、一般市民とは随分感覚がずれてるなっていう感じ。
これは東京都だけじゃなくて、例えばこのナットウキナーゼ(画像左)ってありますね。それから、グルコサミン。これは血液、ここにさらさら成分って書いてありますから、これ当然、血液ですよね。こっちの「スムーズ」って言ったら……。
ひろゆき:髪の毛さらさらになるとか、普通そう思わないですからね。
渡辺:それで、スムーズっていうのは。
ひろゆき:スムーズに行動したいとか。膝が上がっている絵ですよね。
渡辺:そうそう。これ、階段上るでしょ。
ひろゆき:普通、これ膝の関節の話かなと思うんですけど、そうじゃないんですね。じゃあ、これは。
渡辺:いやいや、そうなんですけど、これは大阪なんですね。
ひろゆき:小林製薬。
渡辺:大阪の担当者にも聞いたんです、「これ知ってますか」って。やっぱり「知らない」って言うわけですよ。こういう物がありますよっていうことを担当者に知らせて、こちらからですよ。じゃあ、これから検討してみましょう、みたいな話なんですよ今。
ひろゆき:基本的にこれは単なる食品であって、体に何らかのいい影響があるものではないんですね。
渡辺:基本的には、法律上はね。
栄養もなく、美味しくもなく、高いだけの栄養食品
ひろゆき:グルコサミン含有食品なんですね。
渡辺:そうそう、食品って書いてある。みんな健康食品って書いてあるでしょ。
ひろゆき:エキセナアエキス含有食品。原材料名オリーブ油、エキセナアエキス、ゼラチン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、蜜ろう、ビタミンE、含有植物カラメル色素と。じゃあ、これ食べ物として売っている分には全然構わないと。
渡辺:食べ物ですよ、あるいはその成分としてこういう物が入ってますよっていうことはいいんですよ。
ひろゆき:エキセナアが入っている食べ物ですよ、って言うのはいい。
渡辺:そこはいいんですけど、漫画でその効果を暗示したり、こういうふうにさらさら成分を摂りたいとか、さっきの絵でだと脚が膝が、こういうふうに階段を上りやすくなるっていうことを暗示させてはいけないんです。
ひろゆき:ってことは、これは単なる食べ物でお菓子っていうことですよね。
渡辺:お菓子にはなんないですね。おいしくないから。
ひろゆき:じゃあ、これ幾らくらいするんですか。
渡辺:これは五、六百円すると思います、大体。
ひろゆき:特に栄養価が高いわけでもなく、おいしいわけでもなく、体にいい部分がないのにもかかわらず、5、600円で売っていると。
渡辺:そう、それが平均。どんどん売れて。
ひろゆき:大儲けですね。
渡辺:この健康食品の市場っていうのは、全体で今大体7,000億円っていうふうに言われているわけです。7,000億円のうち、例えばビタミン剤とかミネラル剤っていうのは、ビタミンとかミネラルっていうのは多少効果があると思うので、そんなに無駄にはなっていないかもしれないんですけども、でも、それだって食べ物から摂ればいいわけですから、サプリで摂らなくても。それ以外の物っていうのは、こういう物、今例示したような物はほとんど無駄になっていると思いますよ。
ひろゆき:じゃあ、こんなの食べるより、普通のビタミンCの錠剤とか食ってりゃいいじゃないですか。
渡辺:いえいえ。ビタミンは一つの例であって、基本的にこういう物のほとんどは無駄になっていると。だから7,000億円市場規模があるんだけども、そのほとんどは無駄に費やされてしまってるっていうふうなのが恐らく実態だろうと思うんです。
※続きは近日公開!
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