『ブロードピークが見えました!』

皆さん、こんばんは。

今僕は、標高4200mのGoro IIにいます。

そして、目の前にブロードピークが見えました!

凍傷からヒマラヤ復帰を目指し、心の中で描いていた世界が、今目の前にあります。

全てに感謝です。

ブロードピークへのキャラバンは、残り1日。

こんなに長く、過酷なキャラバンはあっただろうか。

ブロードピーク、K2、マッシャーブルムと、8000mの山々が続くバルトロ氷河は、巨大でエベレストの氷河よりも大きい。

見渡す山々は全て険しく、一体どこから登れば良いのかと思う。

昨日は氷河湖が崩壊した所もあり、迂回と撮影をしながらのキャラバンで12時間歩き続け、標高は富士山よりも高く、さらに今日は7時間歩き、考えてみると一つの大きな山を登っているかのようだ。

バルトロ氷河は、危険がいっぱい。

栗城:「このエメラルドみたいな湖、綺麗だね」

通訳&現地エージェントのアミンさん:「数年前、この湖でポーターが泳いで心臓が止まり、亡くなりました。」

栗城:「この橋がなくても、川を渡れない?」

アミンさん:「この川で、4人の人が流されました。」

栗城:「この山、上がボロボロだね。」

アミンさん:「ここで落石があって、いっぱい人が死にました。」

栗城:「・・・。」

暗い話ばかり聞かされる。

それだけ、バルトロ氷河は厳しい所なのだ。

このバルトロ氷河の山々から、頭を見せてくれたブロードピーク。

この氷河を歩き進み続けた先に、ブロードピークの山頂がある。

明日は、いよいよブロードピークのベースキャンプに入ります。

いよいよ標高5000mを越えます。

体調は良いです。

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※4枚目の写真は、栗城の現在地です。