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米中戦略経済対話 為替で立場に違い7月10日 4時14分
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北京で開かれているアメリカと中国の閣僚らによる戦略経済対話は、初日の9日、アメリカ側が、中国の通貨、人民元の為替レートが低く抑えられているとして、為替制度の改革を求めたのに対して、中国側は市場への介入を正当化し、経済分野での両国の立場の違いが、浮き彫りになりました。
アメリカと中国が、両国の幅広い課題を話し合う戦略経済対話は、初日の9日、アメリカのルー財務長官が、中国の通貨、人民元の為替レートの問題について、「為替レートが市場原理で決まるようにすることが、極めて重要なステップだ」と述べ、中国に対して、為替制度の改革を求めるとともに、市場介入を通じて、人民元の為替レートを低く抑えないよう促しました。
これに対して、中国の楼継偉財政相は、アメリカの量的緩和の縮小によって、新興国から資金が流出し、中国の為替レートの管理が難しくなっていると指摘しました。そのうえで、「国境を越えた資本の流動が正常でない状況では、政府が為替レートの管理に干渉しないことは難しい」と述べ、みずからの為替市場への介入を正当化しました。
今回の対話ではこうした経済分野での対立に加え、中国が、アメリカに呼びかけている「新しい形の大国どうし」の関係を巡っても、両国の立場の違いが浮き彫りになっており、2日目の議論を終えたあとに米中双方の閣僚が10日行う記者会見で、どのようなメッセージを打ち出すのかが注目されます。
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