日本ボクシング界復帰を目指してUNITEDジム(東京都江戸川区)に移籍を表明した元3階級王者亀田興毅(27)が9日、米ラスベガスで2度目の防衛戦(12日)を行う末弟のWBO世界バンタム級王者亀田和毅のセコンドに付くため、成田空港から渡米した。
興毅の移籍の妥当性を審議するため、日本ボクシングコミッション(JBC)が招集する資格審査委員会は11日に東京都内で開かれる。現状ではJBCが移籍ジム条件として示した「世界戦の実績がある大手ジム」にUNITEDジムは該当せず、却下されることが極めて濃厚。興毅は「こっちは出すもの(移籍届)出して、やることやった。審査委員会のことは、どうこう言える問題じゃない。帰って来たらいい結果が出てることを祈るのみ」と話した。
和毅の防衛戦については「3兄弟初のラスベガス。和毅にとってはアメリカで名前を売る重要な一戦。俺にも刺激になるし、後に続いていける。ラスベガスで世界初の3兄弟3大タイトルマッチをやるのは、昔から夢やから」とキッパリ。UNITEDジムへの移籍が否認された場合、日本を捨てて海外進出の可能性もゼロではない? (竹下陽二)
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