渡米前に取材に応じるボクシングの村田諒太=東京都新宿区の帝拳ジム
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ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストでWBC世界ミドル級13位の村田諒太(28)=三迫=が8日、WBA世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の米国合宿視察のため渡米した。
29勝無敗26KOとミドル級最強戦士と言われるゴロフキンは今月末に防衛戦を控えており、ロサンゼルスで調整中。村田の今回の渡米の目的は、世界のトップ中のトップで究極の標的であるゴロフキンの練習を直接見ることだ。
そればかりではない。ゴロフキン側には「できればスパーリングをやらせてほしい」と申し入れている。村田のプロモートを手掛ける本田明彦・帝拳ジム会長は「ゴロフキンとのスパーで世界が近いのか遠いのか、それを肌で感じてほしい。他の選手とスパーやっても意味がないからね」とキッパリ。
村田は「声がかかったら、もちろんやる。自信をつけられるかもしれないし、逆に自信を失うことになるかもしれない。いずれにしても楽しみ。自分の成長につながればいい」と目を輝かせた。
20日にいったん帰国。9月以降に予定されるプロ第5戦に備えて今月末に再渡米し、ラスベガスで約1カ月の合宿に入る。 (竹下陽二)
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