車内で寝泊まりできるキャンピングカーのうち、軽自動車を改造したものがじわり増えている。車内が広めの車種が多くなり、価格も低めなのが注目されている。これから夏本番。中高年の夫婦などが多く買っているという。

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で6日まで開かれていた「東京キャンピングカーショー2014」。入り口近くの目立つ場所に、軽自動車をベースにした車が何台も展示されていた。後ろから車内をのぞいた夫婦は、「2人ならこれで十分だ」と話していた。

 葵機械工業(滋賀県)が展示したのは、親会社のダイハツ工業の軽ワゴンをベースにした「楽旅(らくたび)」だ。

 車内には長さが185センチ、幅が105センチの2人用のベッドや食器棚が置かれ、電源が取れるコンセントもある。車の基本部分は改造しておらず、ふだんはベッドをたたんで4人乗りとして使える。大型のキャンピングカーと違い、トイレなどはない。

 改造に必要な料金(工賃を含む)は、消費税込み54万8千円で、新車代とあわせても200万円前後から買える。