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国際
ドイツ・メルケル首相、中国の人権問題じわり牽制
ただ、ドイツでは表立った批判は逆効果との認識が強く、独政府は水面下で働きかけてきたとする。ドイツの「メルカトル中国問題研究所」のクリスチン・シクプファー氏は8日の講演を「経験談で信頼を得て、中国との対決も避けて人権問題を扱った」と評した。
メルケル氏は7日の記者会見で新たな“スパイ疑惑”で米国を批判せざるをえなくなり、李克強首相には「中独はハッカー攻撃の犠牲者」と利用された。しかし、盧溝橋事件77年を機にした李氏の対日批判にくみせず、「経済発展と人権は一対だ」と強調した。
ただ、独紙フランクフルター・アルゲマイネは国内外への強硬姿勢を強める中国が、良好関係にあるドイツの意見にいつまで耳を傾けるかは不透明とし、「対決を恐れなくなった中国に対して、ドイツは準備すべきだ」と指摘した。
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