中学3年生の時に不登校だった人の85%が高校に進み、22%は大学・短大に進学――。文部科学省は9日、不登校経験者への追跡調査報告書を公表した。進学した割合は、高校、大学・短大のいずれも、1999年の前回調査から大幅に増えた。

 調査は2006年度に不登校だった全国の中3生1604人が対象で11年度に実施。中卒後に高校に進学したのは85・1%(前回65・3%)だった。調査時点で進学先は、大学、短大の22・6%(前回16・5%)が最も多く、専門学校などが14・9%(同8・0%)と続いた。高校に通っていた人も9・0%いた。

 仕事に就いていたのは54・1%で前回(63・0%)を下回った。内訳はパート・アルバイトが32・2%と前回(30・7%)並み、正社員は9・3%と前回(22・5%)から大幅に下がった。学校に通いながら働く人が増えたとみられる。