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国際
【複眼ジャーナル】NYタイムズの矛盾 株価4割減で会長報酬12億円
会長などNYTトップ3人の昨年の報酬は自社株を含めて1190万ドル(約12億円)もあった。金融危機前の06年より1割程度高い水準なのだが、その間、売り上げは年平均で約1割減少し、株価は4割ほど低下している。
普通の上場企業なら株主から突き上げを受けて経営陣は即交代だが、NYTは種類株と呼ばれる特殊な資本構造で守られている。一般株主よりも種類株を保有するオーナー家の方が多くの議決権を持つのだ。
「銃リポート」をなくすほど金が惜しいのなら、種類株を廃止し、会社を売却して、新しい大株主と経営者を招けばよい。中途半端に上場し、ジャーナリズムでも資本の論理でも妥協する、NYTの近況は見ていて悲しい。(ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇)
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