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 米マイクロソフト(MS)社の技術者用の会員IDをだまし取ったとして、栃木県警サイバー犯罪対策室などは4日、福島県いわき市、HP管理業佐藤文平容疑者(57)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 県警によると、佐藤容疑者は2011年11月上旬ごろ、転売が禁じられているソフトの認証コード「プロダクトキー」を販売する目的でMS社のIT技術者向けサービスに加入し、会員用IDの交付を受けた疑いがある。このキーを知人らに適正価格の半額以下で提供していたという。

 プロダクトキーで、MS社の基本ソフト「ウィンドウズ」「オフィス」など複数ソフトの正規版が使えるようになる。サービスの契約料は3万9千円で、利用可能になるソフトは計20万~30万円相当という。県警は、佐藤容疑者が複数のキーの交付を受け、少なくとも400万円以上の利益を得ていたとみている。