Google I/O 2014 で発表した主なアップデートをまとめました

2014年7月9日水曜日 | 21:28

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Posted by 北村英志 Developer Relations Team

先月、開発者会議 Google I/O 2014 を開催しました。サンフランシスコの会場に来場した 6,000 人の開発者の皆さんに加え、世界 90 カ国以上で開催された Google I/O Extended を通じて何百万もの人々がライブストリーミングを視聴しました。そこで発表された主なアップデートをご紹介いたします。

Android L, Material Design

基調講演では新しい Android バージョンのプレビュー (Android L Developer Preview) を公開しました。5,000 を超える新しい API に加え、Material Design(マテリアル デザイン)という、統一性をもたらす新たなデザインアプローチを紹介しました。これにより、Android プラットフォームをさらに進化させ、開発者の皆さんがこれまで以上に美しく魅力的なモバイル体験を創造できるようにします。

Android L Developer Previewはこちらよりダウンロードし、Nexus 5 または Nexus 7 (2013) にインストールする事ができます。




Android Wear

多くの人は携帯を 1 日に 150 回以上チェックします。それは、メッセージを読んだり、通知を見たり、ちょっとした情報の確認であることがほとんどですが、ロックの解除やスワイプ動作、パスワード入力に多くの時間が費やされています。

これからは、Android Wear とそこで動くアプリによって、腕時計を見る感覚で、必要な情報をひと目で素早く確認できるようになります。語りかけて何かを調べる、次の予定を確認する、メッセージを送る、といった作業が、手元で気軽に行えます。基調講演では、LG G Watch と Samsung Gear Live という 2 つの製品を発表しました。どちらも Google Play で注文できます。数カ月のうちには、モトローラの Moto 360 も発売されます。(※日本での発売は未定)

また、Android Wear の SDK の最新版も発表に会わせて公開され、Android Wear と Android Phone の間でのデータのやり取りが可能になりました。最新の SDK はこちらからダウンロードできます。

Android Auto

車を運転している時、道順や交通情報などの確認のためにインターネットを利用したい人は多いと思います。

基調講演で発表した Android Auto では、自分のスマートフォンを車に接続するだけで、Google マップのナビ機能や、シンプルな操作の音声検索、Google Now での予定確認などを便利に利用できます。操作は車の操作パネルで行うため、携帯をいじるよりもはるかに安全です。


Chromecast

日本でも先日販売開始した Chromecast の使い勝手をさらに向上させ、新しい機能やアップデートの予定を公表しました。主な新機能として、同じ Wi-Fi ネットワークにつながっていなくても自分の TV に他の人がキャストできる機能や、写真やアート作品などでホーム画面をカスタマイズできる機能、Android 搭載の携帯やタブレットの画面上のコンテンツをそのまま直接 TV にキャストできる機能などがあります。

Android TV

同じく基調講演で発表した Android TV は、お気に入りの Android アプリやゲームを大画面で楽しむことができる製品です。セットトップボックス経由、あるいは TV の一部として、TV の中に Android がダイレクトに組み込まれます。放送中の TV 番組をはじめ、Google Play 上の映画や、YouTube の音楽ビデオを音声で検索することができます。また、ゲームパッドを使ってゲームをプレイすることも可能です。

Cloud Dataflow

Cloud 関連の発表もいくつか行いました。Cloud Dataflow がそのひとつです。Cloud Dataflow はバッチ、もしくはストリーミングでデータを取得、変換、分析するためのサービスで、MapReduce の後継となるものです。これにより、データ解析の管理やスケールの手間を軽減し、コスト削減を可能にします。

Cloud Debugger, Trace, Monitoring

Cloud Monitoring はあなたのアプリケーションの問題を発見し、修正するのに役立ちます。リッチなメトリクス、ダッシュボード、アラート機能を Cloud Platform を含め、様々なオープンソースプロジェクト (Apache, Nginx, MongoDB, MySQL, Tomcat, IIS, Redis, Elasticsearch, etc) に提供します。Cloud Trace はアプリケーションの処理にかかった時間を可視化し、理解を助けます。Cloud Debugger はプロダクション環境でのデバッグをオーバーヘッドなしに実現します。スタックトレースに加え、コードに設定したウォッチポイントのローカル変数のスナップショットを取ることもできます。

Google I/O 2014 - Videos

Google I/O で行われたキーノートに加え、各セッションのビデオはすでに公開され、視聴することができます。また、Google I/O に向けて Developer Relations チームのメンバーで撮影した 130 本を超える I/O Bytes (5 分程度のビデオ) も同時に公開されていますので、ぜひ隙間時間を使ってお楽しみください。なお、現在は英語の字幕のみ利用可能ですが、順次日本語字幕も追加していく予定です。今しばらくお待ちください。

Google I/O 2014 - Videos



皆さんが素晴らしいアプリケーションを開発されるのを楽しみにしています。

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