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ガザ地区を空爆 子どもなど16人死亡
7月9日 6時36分

イスラエルは、パレスチナ暫定自治区のガザ地区のおよそ150か所を空爆し、これまでにイスラム原理主義組織ハマスのメンバーだけでなく、一般の女性や子どもら合わせて16人が死亡し、100人以上がけがをしています。

イスラエルは、パレスチナ暫定自治区のガザ地区からのロケット弾による攻撃を受けたことへの報復として8日未明からガザ地区のおよそ150か所を空爆し、このうちガザ中心部では、ハマスのメンバーらが乗った車が爆撃され、3人が死亡しました。
一連の空爆では、ハマスのメンバーだけでなく、女性や子どもも巻き込まれており、ガザの保健当局によりますと、これまでに16人が死亡し、けが人は100人を超えています。
一方、イスラエル軍によりますと、ガザ地区からは7日の夜以降、160発のロケット弾がイスラエルに向けて発射され、このうち1発はイスラエル最大の商業都市テルアビブ周辺の上空でイスラエル軍に迎撃されたほか、1発は聖地エルサレムに着弾しました。
また、イスラエル南部では、ハマスのメンバーら4人が海からイスラエル側に上陸して軍の兵士たちとの間で銃撃戦となり、いずれも殺害されたということです。
こうした状況を受けて、イスラエル軍は攻勢を強めており、ガザ地区で市民の犠牲がさらに増えるおそれがあります。

アラブ連盟は国連安保理に協議要請

イスラエル軍がパレスチナ暫定自治区のガザ地区への空爆を強化していることを受け、アラブ諸国で構成するアラブ連盟は、8日、国連の安全保障理事会に対して緊急会合を開いて対応を協議するよう要請しました。
アラブ連盟のアラビ事務局長は「イスラエルが軍事行動をエスカレートさせていることに重大な懸念を抱いている。パレスチナの市民への攻撃を続けていることは明確な国際法違反だ」と述べて、イスラエルの空爆を非難しました。

国連事務総長が事態鎮静化呼びかけ

パレスチナのガザ地区での緊張を受けて、国連のパン・ギムン事務総長は8日、報道官を通じて声明を発表し、「ガザ地区からイスラエルに向けられたロケット弾による無差別攻撃を非難するとともに、イスラエル軍による攻撃で多数のパレスチナ人が犠牲になっていることを強く懸念する」としたうえで、「関係するすべての勢力に最大限の自制を呼びかけ、これ以上の市民の犠牲を出さないよう求める」として、事態の鎮静化を呼びかけました。

米は空爆支持する考え

これについてアメリカ国務省のサキ報道官は、8日の記者会見で、「どの国であろうと、市民を標的にしたロケット弾による攻撃を認めるわけにはいかず、イスラエルが自国を守る権利を支持する」と述べ、イスラエルによるガザ地区への空爆は、自国を防衛するために必要な措置だとして支持する考えを示しました。

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