家の中で最も汚れやすい場所のひとつ、トイレ。
まだいいやと思っていたら、あっという間に汚れがこびりついて取れなくなってしまった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は安価で手に入り、しかも洗剤よりも効果的な重曹とクエン酸を使ったトイレ掃除の仕方をご紹介しましょう。
トイレの汚れの原因は何?
重曹とクエン酸を使った掃除の仕方を説明する前に、トイレの汚れの原因を説明しましょう。
トイレの汚れの9割が水垢、水道水のカルキが結晶化したもの、そして尿石です。
これらを放置しておくと見た目が汚いばかりでなく、悪臭も発生します。
これらの汚れはアルカリ性ですので、酸性のクエン酸が大変効果的なのです。
重曹だけでは汚れは落ちない?
一方重曹はアルカリ性ですので、それだけではアルカリ性の汚れを落とすことができません。
しかし、重曹には消臭効果がありトイレにこもった嫌な臭いを別の匂いでごまかすことなく消すことができます。
さらに、酸性のクエン酸と混ぜ合わせることで化学反応を起こし、汚れを落とす効果がアップするのです。
重曹は掃除に使うほか、かわいい器に入れておいてトイレに置いておくと脱臭剤にもなります。
スプレーで、ペーストで、用途に応じて使い分けよう
重曹とクエン酸は粉末ですから、そのまま粉洗剤のように汚れに振りかけて使うこともできますし、加える水の量を調節すればペースト状にすることも、液状にすることも可能です。
なので、汚れの状態によって簡単に使い分けられます。
ブラシでこすって落ちる程度の汚れならば、クエン酸を溶かした水溶液をスプレーすればよいですし、こびりついた尿石など頑固な汚れはペースト状にしたクエン酸を塗りつけてトイレットペーパーでパックをし、しばらく放置すれば汚れが落ちやすくなります。
また、クエン酸スプレーをしたところに粉末状の重曹をまくと勢いよく泡が発生し、汚れがより落ちやすくなります。
クエン酸がない場合はお酢で代用も可能
重曹は掃除用の他、お料理にも使えるのでスーパーなどで手軽に手に入りますが、クエン酸は大きめなドラックストアかホームセンターでないと取り扱っていない場合があります。
重曹は手に入ったけれど、クエン酸がない、という場合はお酢を使いましょう。
お酢も酸性なので重曹と混ぜ合わせることでアルカリ性の汚れを落とすことができます。
ただし、お酢単体では汚れを落とす効果がないので、注意してください。
最後はふき取りをしっかりと
クエン酸は酸性なので金属を腐食させてしまいます。
クエン酸を使って掃除をした後は、しっかりとふき取りをしてクエン酸を残さないように注意しましょう。
特に吸水パイプなど、金属を使ったトイレの部品を掃除した時は要注意ですよ。