「最も美しいドイツ・アーリア人の赤ちゃん」、実はユダヤ人

2014年07月09日 12:28 発信地:エルサレム/イスラエル

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「最も美しいドイツ・アーリア人の赤ちゃん」、実はユダヤ人 ▲ キャプション表示

×イスラエル政府のホロコースト追悼記念館「ヤド・バシェム(Yad Vashem)」に寄贈されたドイツの家庭雑誌「Sonnie ins Hous」の表紙。中央の写真はナチス・ドイツ(Nazi)が「アーリア人のポスター・チャイルド(シンボル)」として選んだものだが、実際は生後6か月の時に撮影されたユダヤ人のへシー・タフト(Hessy Taft)さんの写真だった(2014年7月8日撮影)。(c)AFP/GALI TIBBON

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【7月9日 AFP】ユダヤ系米国人の女性がこのほど、生後6か月の自身の写真が印刷された雑誌の表紙をイスラエル政府のホロコースト追悼記念館「ヤド・バシェム(Yad Vashem)」に寄贈した。ナチス・ドイツ(Nazi)が第2次世界大戦(World War II)前に、「アーリア人(Aryan)のポスター・チャイルド(シンボル)」としてドイツ人向け家庭雑誌の表紙に選んだ写真だ。

 へシー・タフト(Hessy Taft)さんは1934年、独ベルリン(Berlin)でユダヤ人の両親のもとに生まれた。生後6か月の時に、母親がプロの写真家に依頼して撮影されたタフトさんの写真は、驚いたことに撮影から7か月後、ドイツ人向けに発行されていた週刊誌「Sonne ins Haus(家の中に入る日差し)」の表紙を飾った。

 写真は、ナチス・ドイツのヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels)国民啓蒙・宣伝相がプロパガンダの目的で実施した「最も美しいドイツ・アーリア人の赤ちゃん」を選ぶコンテストに応募されていたのだ。

 タフトさんと家族は1938年、ナチスのユダヤ人迫害を逃れて出国。第2次世界大戦後に米国に定住した。(c)AFP

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