集団的自衛権の行使を容認した閣議決定に抗議するデモが六日、名古屋・栄であった。市民ら約二百三十人が雨の中、約二十個の太鼓や笛を鳴らしながら「憲法壊すな」「安倍はやめろ」と声を上げた=写真。
市民団体「ANTIFA758(アンティファなごや)」が企画。「正式な手続きを踏まず、解釈で憲法を骨抜きにしてしまう安倍政権のやり方に抗議したい」と、開催の四日前から短文投稿サイト「ツイッター」などで参加を呼び掛けた。
「怒 NO!WAR」と書かれた看板を首に掛けた名古屋市北区の人形劇芸術家、福永朝子さん(58)は「デモの前に大須商店街を歩いたが、反応をくれたのは外国人や子どもだけ。みんなもっと怒らなきゃいけない」。
家族四人で参加した新城市の主婦織田淳子さん(37)は「閣議決定の日を境に、当たり前のことが壊れてしまった気がする。不安でたまらない」。傍らの長男(1つ)を見つめ「この子を戦場に送るために産んだんじゃない」と話した。
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