ソウル=東岡徹
2014年7月9日10時10分
北朝鮮は9日午前4時ごろと4時20分ごろ、南西部の黄海北道(ファンヘプクト)・平山(ピョンサン)付近から東北方向に向けて短距離弾道ミサイルを1発ずつ発射した。飛距離は約500キロで日本海の公海上に落下した。船などへの被害は確認されていない。韓国軍はさらなる発射に備え、警戒を強めている。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は事前に航行禁止区域を設定していなかった。発射したのはスカッドとみられる。
北朝鮮は6月29日に短距離弾道ミサイル2発を発射したほか、6月26日と7月2日にはロケット弾を計5発発射している。これらはいずれも北朝鮮東海岸の元山(ウォンサン)付近から発射しているのに対し、今回は南西部から朝鮮半島を横断する形で飛ばしている。韓国国防省関係者は今回の意図について、北朝鮮がいつ、どこからでも発射できるという奇襲能力を誇示しようとした可能性もあると指摘、分析を進めている。(ソウル=東岡徹)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!