病院で男が立てこもり 患者ら避難

7月9日 12時58分

９日午前、岡山県美作市の病院で、入院していた男に警察が逮捕状を取って任意同行を求めようとしたところ、男は拳銃のようなものを取り出して病院内に立てこもりました。患者や病院の職員は病院の外に逃げたということで、警察が男の説得を続けています。

９日午前９時前、岡山県美作市湯郷の「福井医院」で拳銃のようなものを持った男が立てこもっているという通報が警察にありました。警察によりますと、当時、病院内には患者がおよそ３０人と職員３０人がいましたが、全員が外に避難し、病院の中には誰もいないということで、男が１人で２階の病室に立てこもっているということです。
警察によりますと、立てこもっているのは兵庫県姫路市の吉岡進容疑者（５２）で、兵庫県警察本部の捜査員が組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕状を取り、この病院に入院していた吉岡容疑者に任意同行を求めようとしたところ、拳銃のようなものを取り出して「死んでやる」などと叫びながら病院内に立てこもったということです。
今のところ、けが人はいないということです。
福井医院は美作市の中心部からおよそ２キロ離れた場所にあり、医院のホームページによりますと、内科と整形外科、それにリハビリテーション科があり、入院用のベッドも２０床あるということです。
現在、兵庫県警の捜査員が病院内で説得をしているということで警察は立てこもり事件として詳しい状況を調べています。