チャランポランナーの独白

ごくごく普通の人による、これといってスゴイことが何もないブログです。

【改題】j-castニュースは東京ガスに取材したの?<CM打ち切りの件について>

どいもチャランポです。題名を変えました。意味は特に、、、いや、ないわけではありません。

 

昨日、2つのツイートみました。

 

この2つのツイートとも元記事は同じです。

落ちるたびに「世界中から否定されている気持ちに」… 放送打ち切りの「就活女子」CMがネットで人気

http://www.j-cast.com/2014/07/04209650.html?p=1

 

j-castニュースの記事ですね。記事の中で、こう書かれています。

放送中止は批判のせいではなかった

まず、CMの放送を中止したのは14年2月22日だった。放送期間中、確かに「心が痛む」といった感想が数件寄せられたことはあったが、「批判が相次いだ」というほどではないという。

   放送中止には別の理由があった。この「家族の絆」というCMがシリーズ作品で、前作「『ばあちゃんの料理』篇」が広告賞を受賞することになり、「『母からのエール』篇」が放送されていた枠をそちらに差し替えることになった、というのが真相のようだ。

 

引用のお二人はこの部分を取られたでしょう。

 

このツイートを見る前に僕は別の記事をみていました。

 

<テレビCM>リアルな就活 批判受け東京ガス放映打ち切り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140704-00000069-mai-soci

 

配信元は毎日新聞ですね。記事の中で、こう書かれています。

 

同社によると、CMの放送期間中、「心が痛む」など批判の電話が数件寄せられたという。このCMの前に流していた「家族の絆・ばあちゃんの料理」編が広告 賞の最優秀賞に内定したこともあり、総合的な判断から「母からのエール」編を2月22日で打ち切り、「ばあちゃんの料理」編に切り替えたという。クレーム の件数は多くはなかったものの、2月は就職活動が本格化している時期でもあり、就活生の心情に配慮したとみられる。

 

どうですか?だいぶ印象が違いませんか?

j-castニュースでは「広告賞の受賞が決まったから差し替えた(打ち切ったのは批判のせいではない)」ですが、毎日新聞の記事では「批判が寄せられていた。そのとき、広告賞の内定の連絡があり、総合的な判断から切り替えた」です。原因はあくまで批判の電話です。j-castニュースでは「総合的な判断があった」という事実を飛ばして、結論を書いていますね。

 

ちなみに、この広告賞は「第43回フジサンケイグループ広告大賞」です。

 

第43回 フジサンケイグループ広告大賞受賞作品一覧

http://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/43/

 

メディア部門のテレビの最優秀賞を「家族の絆・ばあちゃんの料理」は受賞しています。でも、これちょっと面白いことがわかります。

 

第43回 フジサンケイグループ 贈賞式

http://www.fujisankei-g.co.jp/koukoku-taisho/43/ceremony.html

 

わかります?これ授賞式4月8日なんですよ。確かに、毎日新聞の記事に「広告 賞の最優秀賞に内定した」 ってありますよね。『母からのエール』篇の放送開始は2月1日で、打ち切りにしたのが2月22日です。広告賞の授賞式は4月8日なので、まだまだ公表できる時期ではないんですよ。なので、広告賞受賞を理由に『母からのエール』篇の打ち切りにはできないんです。やはり、これは「総合的な判断」なのです。

 

結論からすると、j-castニュースはミスリードです。ちゃんと取材したのか?という疑問すらわきます。

 

もう一つ『母からのエール』篇は何か特別な理由があって(批判なんですがw)打ち切られたと想定できるものがあります。

 

東京ガスTOP > トピックス

http://www.tokyo-gas.co.jp/topics/

 

東京ガスの広告等の更新情報を載せるページですね。ここには以下の様にきちんと掲載されてますよね。

 

2014/02/01 新着CM「家族の絆・母からのエール」篇、「安全TODAY・引越し」篇公開中!

 

でもですね、ないんですよ。『母からのエール』篇が。

 

TOKYO GAS TV >  テレビCM

 

上記は、東京ガスさんの様々な広告関係を載せているページです。とてもマメですよね。でも、ここには『母からのエール』篇がありません。先ほどのトピックスでCMのリンクをクリックすると、このテレビCMのページに飛びます。しかし、『母からのエール』篇はここにはありません。公開中になっているのに。

 

さらに、とても丁寧に

 

テレビCM配信終了のお知らせ

http://tv.tokyo-gas.co.jp/end_cm/

 

というページまであり、配信を終了したCMが記載されています。CMは当然、タレントとの契約期間等があるので、その契約期間が過ぎたものは落とさなければなりません。

では、『母からのエール』篇が打ち切られたという2月22日に配信終了となっているかというとそこにも記載はないのです。ここからでも通常の理由で配信を辞めたわけではないとわかりますね。

 

 

思ったより長くなってしまいましたが、結論からすると『母からのエール』篇は批判があって(続出したかはおいておいて)打ち切られたことは間違いない事実ですので、それはそう理解しましょう。

 

大きい企業にとって、CMへの批判はとてもセンシティブな問題です。今年も、キリンさんのカエルCMの打ち切りとかありましたよね。最終的には、どの企業も「総合的な判断」をするのだと思いますが、世の中には色々な人がいるので本当に大変なのです。クレーム電話1本で打ち切られる、CMソングの歌詞を変えるなど色々ありますが、中々詳細な情報は開示しませんね。そりゃリスクでしかないものね。

 

ではではー

 

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