インターネット検索最大手の米グーグルは先月末、富士山の世界文化遺産登録1周年を記念して、登山道や構成資産などが360度のパノラマ写真で見られる「ストリートビュー」をまとめたサイトを公開した。白糸の滝(富士宮市)や忍野八海(山梨県忍野村)など県内外の構成資産などが掲載されているが、三保松原(静岡市清水区)は除外され、静岡県が撮影を要望していた県側の3登山道も見送られた。市の観光関係者は「せっかく三保松原は構成資産に選ばれたのに」と肩を落としている。
グーグルが6月26日に公開した「富士山のギャラリー」では、富士宮の浅間大社をはじめとした各浅間神社など静岡、山梨両県の各構成資産のほか、東京の高尾山や神奈川の丹沢山地などからの富士山の展望のストリートビューが初公開された。また、昨年7月に公開された富士吉田口から山頂までの登山道のストリートビューもまとめられている。
ストリートビューは、マップ上に閲覧者が実際に立っているかのように景色を見渡せるため、観光地としてのPR効果は高い。ところが、このサイトには、県内を代表する構成資産の三保松原は未掲載だ。グーグルの地図サービスで三保松原を検索すると、写真を見ることはできるが、三保松原のストリートビューは公開されていない。
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