2014年7月8日
集団的自衛権容認の公明党 県本部 銀杏代表に聞く
憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認を受け入れた与党の一翼・公明党。山口那津男代表は昨年の参院選で、集団的自衛権に「断固反対」を唱えており、支持者からも困惑の声が上がっている。鳥取県議会議員で同党県本部の銀杏泰利代表は7日、本紙のインタビューに応じ、集団的自衛権をめぐる複雑な思いを語った。
-山口代表が1年もたたずに変節したことをどう受け止めたか。
「名を捨てて実を取ったということだ。与党の中には軍備化を進めたい人、自衛隊を軍隊にしたい人もいる。そういうもくろみをくじいた。私もだまされたと思っているが、敵をあざむくにはまず味方から。(党員や有権者は)だましたが、実を取り、戦争への道を阻んだということだ」
-歯止めをかけたというのは、具体的にどういうことか。
「右よりの勢力から『修正しろ』と異論が出ないうちに閣議決定した。今回の閣議決定でできることは限られている。実際、たいしたことはできない」
-とはいえ、集団的自衛権に踏み込んだことで『平和の党』の資格が失われたのでは。
「解釈で抜け道のように自衛隊を派遣することに、歯止めをかけた。安保法制懇の出した内容からすると、狙いは外れたと思う。戦争に道を開いたことにはならない」
-集団的自衛権を閣議決定した背景に、安全保障に関する国際環境の変化があるとされる。首相からは中国への意識も読み取れる。
「中国は集団的自衛権を発するような脅威ではない。中国に米国など密接な関係にある国が、武力を行使することは想定できない」
-では、集団的自衛権を急ぐ必要はなかったのでは。
「公明はやりたくてやったわけじゃない。首相が安保法制懇で1年近く議論し、出してきたものをはねつければ、この内閣は終わりということ。首相がやりたい方向に、公明以上に向いているのがみんなの党、維新の会などであり、自民は他にパートナーを探すことになるだろう」
-与党に残ることで歯止めをかけたのか。
「与党から抜けるという選択肢もあったと思うが、それは通用しなかったとも思う。14日に始まる衆参予算委で与党協議のメンバーとして公明も答弁に立つ。この議論を受け、県内の党員、有権者にも説明したい」