物心ついたころには父と車上生活を送り、各地を放浪していたという男性が2012年の冬、広島で保護された。半年前に父が姿を消し、独りさまよっていたという。父の身元は分からず、昨年22歳で新たな戸籍作成を認められ、人生を再スタートした。

 戸籍名は「翔太」にした。父から「ショータ」と呼ばれていた。

 翔太さんによれば、父はパチプロだった。軽自動車で全国のパチンコ店を転々とした。母は生後まもなく生き別れたと聞いた。車中で寝泊まりし、学校とは縁がなかった。