志賀原発の近くにある富来川南岸断層が活断層かどうかをめぐり、市民グループが北陸電力が把握していない12万年前から13万年前の地層を発見しました。市民グループはこれは活断層の証拠だとして北陸電力に見解を求めましたが、北陸電力は回答を保留しました。見解を求めたのは日本科学者会議石川支部など4つの市民団体のメンバー9人です。このグループは志賀原発の北、約9キロの地点にある富来川南岸断層について独自の調査を進めた結果、先月、12万年前から13万年前に海中にあったと見られる地層を発見しました。地層は現在、標高40メートルほどのところにあり、市民グループはこの地層の存在は富来川南岸断層が活断層である証拠になると指摘しています。また、この地層は志賀原発が建設される11年前に発行された「富来町史」に掲載されておりメンバーは北陸電力に対しこの場所での地質調査の有無など見解を求めました。しかし北陸電力の担当者は「社内の関係各所に伝えたい」と答えるにとどめ回答するかどうかも保留しました。
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