北京=林望、ベルリン=玉川透
2014年7月8日01時17分
日中全面戦争の発端となった盧溝橋事件から77年を迎えた7日、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が盧溝橋の式典で演説し、安倍晋三政権の歴史認識を念頭に日本を批判した。最高指導者のこの式典への出席は極めて異例。習氏は訪中したドイツのメルケル首相とも会談し、内外の世論工作を強める姿勢を鮮明にした。
「いまも少数の者が歴史の事実と戦争で犠牲になった命に目を向けず、時代に逆行しようとしている」
盧溝橋の中国人民抗日戦争記念館で行われた式典で、習氏は名指しは避けつつも、靖国神社参拝などに踏み切った安倍政権を牽制(けんせい)。「侵略の歴史を美化する者を、中国と各国人民は決して認めない」と強調した。
江沢民元国家主席や胡錦濤(フーチンタオ)前国家主席が終戦50周年や60周年の終戦記念日前後に同館を訪れたことはあったが、盧溝橋事件が起きた日の式典に最高指導者が参加するのは1987年の開館以来初めて。国営中央テレビが式典を生中継し、共産党機関紙の人民日報は1面に社説を掲げて安倍政権を批判した。中国外務省当局者は「すべて党中央宣伝部が仕切っている」と明かした。
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朝日新聞国際報道部
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