国立競技場改築問題で説明会7月7日 21時42分
6年後のオリンピックとパラリンピックに向けた国立競技場の改築を巡って建築家などから景観を損ねるとして見直しを求める意見が出ていることを受けて、改築を行う日本スポーツ振興センターが7日、建築家団体に対し、非公開で説明会を開きました。
6年後のオリンピックとパラリンピックのメインスタジアムとなる国立競技場は、収容人数を8万人に増やし、開閉式の屋根を備えた競技場に改築する計画で、今ある競技場は近く解体される予定です。
改築を巡って建築家などから競技場の規模が大きく周辺の景観を損ねるとして見直しを求める意見が出ていることから、改築を行う日本スポーツ振興センターは7日、建築家団体に対して初めて説明会を開きました。
説明会は非公開で行われ、新しい競技場のデザインを審査した建築家の安藤忠雄さんらが出席し、建築家団体の代表者らに景観がどう変わるかなどをイメージ図を示しながら説明したということです。
説明会のあと、日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長は「大きな国際大会を開催するには8万人規模の競技場は必要だ。ご理解をいただくよう努力する」と述べました。そのうえで、解体の延期や、基本設計案で示した競技場の高さの変更などは難しいとして改築に向けた作業を予定どおり進める考えを示しました。
これに対し、説明を受けた日本建築家協会の芦原太郎会長は「景観の問題や施設の規模について説明を受けたが、さらに資料を提出してもらい、今後も意見交換を進めて将来に禍根を残すことがないようにしたい」と話しています。
「これまで説明会なかったことが不思議」
国立競技場の改築に反対している建築家の伊東豊雄さんは、7日の説明会について、出席の打診があったものの欠席したことを明らかにし、「これまで説明会がなかったこと自体が不思議なことだ。今や公共建築はデザインの選考が終わったあとに、必ず住民への説明が行われ、住民の意見を反映しながら進めるというのが常識だ。それにもかかわらず、一切情報が公開されないというのは、何かあるんじゃないかとずっと不審に感じてきた」と述べました。
そのうえで、「国立競技場の解体が始まってしまうとほとんど話し合いの意味がない。解体を延期するなり、一時中断するなりしたうえで、メディアや周辺の住民の同席のもとで、意見交換の場を設けてほしい」と話していました。
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