国際姿見せた「中国版イージス」 リムパック初参加、日米は牽制+(2/3ページ)(2014.7.7 11:05

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姿見せた「中国版イージス」 リムパック初参加、日米は牽制

2014.7.7 11:05 (2/3ページ)中国
外観だけが公開された中国の最新鋭ミサイル駆逐艦「海口」。手前は対空ミサイルの垂直発射口=5日、ハワイ・オアフ島(ロイター)

外観だけが公開された中国の最新鋭ミサイル駆逐艦「海口」。手前は対空ミサイルの垂直発射口=5日、ハワイ・オアフ島(ロイター)

 中国は2007年、ブッシュ政権当時の米国に、太平洋をハワイを境にして東西に分割し、東側を米軍が、西側を中国軍が「管理する」という提案を行い、拒否された経緯がある。今回のリムパックに米国が中国を招待したのは、米軍が主導権を握る太平洋の管理システムを中国軍に納得させる狙いがあるとみられている。

 一方、中国は今回の招待を「中国共産党による外交成果の偉大なる勝利」(共産党機関紙「人民日報」傘下の国際情報紙「環球時報」)ととらえている。環球時報は「かつて米国は、人民解放軍のことを見下し、歯牙にもかけなかった。しかし、今回、合同演習に招待してきたのは、中国海軍が強大になり、太平洋を仕切るのに不可欠の存在になった証左だ」と自賛している。

政策的アピール

 今回の演習で海上自衛隊派遣部隊の指揮官を務める第3護衛隊群司令、中畑康樹海将補は、中国のリムパック初参加について「大歓迎だ。中国ほどの大きい国が、安定した安全保障環境に貢献していくことは良いこと」と述べたが、各国の指揮官が参加したレセプションの場では、日中の指揮官同士が会話する場面は見られなかった。また初参加の陸自は、「西普連」の通称がある陸自の離島防衛専門部隊、西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)の隊員ら約40人を派遣。1日に米海兵隊との離島奪還訓練を公開した。

このニュースの写真

「海口」の100ミリ単装砲。対艦戦闘能力も備えている(AP)
5日、米海軍機関誌「星条旗紙」の記者(中)に撮った写真の画像を確認する質問をする中国海軍当局者(AP)
中国の駆逐艦「海口」艦橋にたなびく米中両国旗(AP)
5日、真珠湾で警戒にあたる中国海軍兵士(ロイター)
中国海軍駆逐艦「海口」で警戒にあたる中国海軍兵士(AP)
中国の駆逐艦「海口」から下船する取材関係者ら(AP)
病院船「和平方舟」で周囲を警戒する中国海軍兵士(ロイター)
中国海軍の駆逐艦「海口」艦上にあるミサイル発射ハッチ(AP)
公開された中国海軍の病院船内にある治療器具など(AP)
海自護衛艦「いせ」内部に駐機するヘリコプター(AP)

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