八ム吉のペーペー物語

今年は社会人1年目、ペーペーの新人生活が始まります。
見聞きするものすべて吸収し、BOSSからあらゆるものを盗んで大きく成長してやります。


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こんばんわ。ハム吉です。


今夜9時のNHKスペシャル「失墜した特捜検察」見逃しました。ちょっと眠かったのでお昼寝ならぬ夜寝をして気づいたら22時前でしたガーン


見たかったなぁ。再放送しないかぁ、、、あせるションボリですショック!


さて、今日は弁護士会のHPで司法修習所のガイダンスビデオがストリーミングで見れるので大学院で見逃したところをチェックしてから休もうと思います目


ガイダンスビデオといえば、なんで刑事裁判修習の説明だけ夫婦漫才風なんでしょうかね!?しかも女性の先生が少し照れながらボケているので見てるハム吉もじゃっかん恥ずかしいですえっ


あと、明日は合格した同期の人と食事に行ってきます。これからも長い付き合いになりそうなので親睦を深めてきます新幹線


ほいじゃ、皆さんもゆっくり休んでくださいね音譜


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ハム吉のレジメの後編です。長いですから暇なときにどうぞラブラブ!


[レジメ]

☆ゼミについて
司会:次の話に移りたいと思います。ハム吉さんはゼミについてどうお考えですか?
ハム吉:これについては合格者のハム介さんと意見を同じくしていますので彼のレジメを読んでください。自分はハム介さんとのゼミがなかったらきっと合格できなかったとだけ言っておきます


☆答案の枚数について
司会:それではここからやや実践的な勉強方法の話へと移っていきたいと思います。合格者報告会でも答案の書く枚数で考え方が割れましたね。というか8枚は少数派でしたね(笑)。この点についてハム吉さんはどう思われますか?
ハム吉:そうですね。同期の合格者の方が答案は8枚書くように、とアドバイスしていましたが、少なくとも自分は1科目につき8枚も書く必要はまったくないと考えています。自分は1科目につき2時間で6枚は書けるように準備していました。
もっとも、問題の難易度や自信度に応じて憲法5枚、行政法7枚のようにトータルで12枚になるように調整することも多々ありました。やはり1科目につき答案構成に30分、残り90分で6枚の答案を書くというのが自分の一つの出発点になっていたと思います。
司会:なるほど。あとは試験時の自分の筆力なり、構成力なりで時間を微調整するということですね。では、答案を早く書けるようにするにはどうしたらいいですか?
ハム吉:やっぱり、気になりますよね?フフフ。
なんといっても「書く機会を増やすこと」これにつきますね。自分が2年生の夏ころに本試験の過去問を解いたときは2時間でなんと4枚しか書けませんでした。書く内容は予習してバッチリだったにもかかわらずです。当時の書く速度は20分に1枚くらいのペースだったわけです。ほんで、これでは話にならん!ということでコツコツと論述対策を実行し、最終的にどんな状況下でも1枚15分のペースを守れるようになりました。
司会: なるほど。論述対策については後々うかがうとして、やはり面倒くさがらずに書かなきゃだめだということですね。


☆択一式試験について  
司会:それでは次に択一式試験についてお話をうかがいたいと思います。ハム吉さんは在学中から択一がお得意だったみたいですが本番ではいま一つ振るいませんでしたね。
ハム吉:ハハハ。痛いところをついてきますね。確かに自分はあらゆる模試で択一式試験はほとんど100番以内に入っていたんですよ(ドヤ顔)。ただ、本番前はプレッシャーに負けてしまい、試験日直前の10日間ほど酒びたりの現実逃避に走っていて勉強をまったくしていなかったんですよ。しかも当日の午前4時まで眠れずにTVを見ていましたからね。初日は頭に霞がかかっていたわけですよ。
司会:なるほど。長々と言い訳ありがとうございます。
ハム吉:(こめかみをピクピクさせながら)まぁ、自分の点数はともかく肢切りがある以上、択一試験で手をぬいてはいけないのは当然です。また論文との合計点数で順位が決まるので自分は非常に択一を重視していました。よく択一と論文との比重が1:8だから論文を頑張るべきだという人がいますが、結論において間違っているとはいいません。しかし、超短絡思考としかいいようがないですね。
司会:超短絡思考ですか!?えらいいいようですね。
ハム吉:ええ。論文試験の点数が偏差値換算ということを分かっていない人があまりに多すぎます(これについては辰巳のストリーミング「短答を軽視することの誤りについて」だったと思います。を参考にしてください)。
持論ですが択一で2000番以内に入っておけば論文で相対的に大崩れしない限りまず間違いなく合格圏内に入ります。具体的な数値でいうと240点では不安です。250点では微妙です。そこでどんな模試でも(TKCは除く)260点は取れるように精進してください。
あと、280点からは狙ってもなかなかとれる点数ではないので、とれたとしてもマグレだと思っておいた方がいいと思います。むしろ純粋未修者が模試で280点をとれたら(かなりの確率で)択一に比重を置き過ぎていると思ったほうがいいと思います。
司会:ウエイト、ウエイト。いま色々と大事なことを一気におっしゃりましたね。まずは択一試験の点数に応じたハム吉さんの勉強方法について順をおってうかがわせてください。
ハム吉:そうですね。まず自分の経験上、例年の肢切りライン付近の210点は肢別本を3回繰り返して(解説までちゃんとおさえてください)、新司法試験の過去問を解いて択一の出題形式に慣れさえすれば通常はとれるようになります。ということは、どんな模試でも(TKCは除く)210点すらとれないのは法律の基本知識がなさすぎる上に、根本的に分かっていないということを意味します。
 次に240点ですがこれは肢別本を繰り返してもたぶん到達しないと思います。むしろ論文の問題を解いたり、自分の基本書を読み込んだりして培った思考力を発揮しないといけない領域だからです。そのため210点付近でうろうろしている方はもうちょい論文対策にシフトして基本書を読んだり、演習問題を解いたりすることをお勧めします。そうするとですね、あるときフッと壁を越えたように択一の点数が伸びていきます。
 なお、思考力についてですが、キングハム先生のレジメは思考力を養うのにこれ以上ないツールです。読んで少しでも意味がわかるのであれば我慢して最後まで読むのをお勧めします。さらに予習範囲に指定された箇所だけでなくその単元全体を読んでいくとかなり力がつくと思います(e司会「要件事実1(1)」と指定されていれば「要件事実」をすべて読んでくるという感じです))。
 自分の合格はキングハム先生のレジメを読み込んだ点が大きいです。
 最後に260点の壁ですが、この領域に到達するには論文ではちょっと問われづらい領域(e司会.上訴、裁判、管轄、普段扱わない特別法などいわゆる択一プロパーと呼ばれる領域)を押さえておく必要があります。この領域は正直すべて理解しようとすると破綻します。というわけである程度暗記も必要になってくるので定期的に六法で確認するなどして記憶の減退を最小限にとどめてください。
ただ誤解してほしくないのは行政不服審査法とか情報公開法、公判前整理手続のような重要な法律や手続きは択一プロパーの知識ではないですからね。予備校の問題ではやたらと細かいところを出してきて、ともすれば覚えなきゃ!となりますが騙されないでください。論文で問われてもおかしくないのでちゃんと制度趣旨から理解するようにしてください。
司会:なるほど。やはり択一対策の出発点は肢別本がベースになるのですね。
ハム吉:ちなみにWセミナーの「考える肢」を使うのはやめておいた方がいいです。誤字脱字が多いし、解説内容に??が連発するという感じで最悪です。
司会:では論文対策とのバランスをどのようにとってきましたか?
ハム吉:まずは210点の壁を余裕で越えられるようになるまでは肢別本に加え、タクティクス、条文素読を繰り返しました。この間、自主勉では論文を一切書いていません。
 210点の壁をコンスタントに越えはじめたあたりから択一の勉強時間をたとえば1日30ページというように範囲をくぎるようにしました(どれだけ長くても2時間をメドにしていました)。余った時間はひたすら論文対策にあてていました。
ハム吉:あとこれは参考程度にきいてもらえばいいと思うのですが、苦手単元の克服方法として、よく間違える問題は、条文や判例、基本書の該当箇所をコピーしてファイリングしていきオリジナルの択一弱点ノートを作ることをお勧めします。これを択一試験の前の日に読むことで精神的に安定します。あと、TKCは受ける必要はありません(と思います)。はっきりいって純未にとって有害です。


☆論文対策について
司会:では、次に論文対策について伺ってみたいと思います。

ハム吉:どうぞ。あ、ちょっとまってください。喉がかわいたので、、、(ゴクゴク)
司会:ではまず、本格的な論文対策に入った時期を教えて頂けますか?
ハム吉:自分は先にも書いたように書くスピードが遅くて20分に1枚のペースで書くのがやっとでした。そのため択一が安定して伸びてきた3年の前期くらいから本格的に論述対策にとりかかりました。
司会:なるほど。3年生の前期くらいからですね。
ハム吉:そうです。具体的な方法としては以下の通りです。
まず、7科目すべての演習を用意します。自分はスタンダード100(行政法以外)をそろえました。
スタ100は新作問題も含めるとざっと130×6=780個の問題があります。
① 方法としてまず問題を読みます。
② 3分ほど思考します。
③ まったくわかりません。眠たくなります。
④ 次に論点の解説を読んで参考答案を読みます。
⑤ 納得できないところが出てきます。
⑥ 調べます。
⑦ また、良いと思う規範・理由の言い回しがあればチェックしておきます。    
⑧ それを「趣旨規範ハンドブック」にどんどんと書き込んでいきます。
                                       以上です
ハンドブックにのっている規範と理由づけは有害といえるほど適当なものが多いので、自分が納得して自分の言葉で書ける規範と理由づけに書き換えてカスタマイズしていきましょう。そうして出来た自分だけのオリジナル趣旨規範ハンドブックをテストや答練などの1週間前くらいからマーカーを片手に通読するんです。これを繰り返すことで不思議なことに論文問題で何を書いたらよいのか分からないということがグット減ります。これを780個すべての問題について行いました。
また、上記と同時進行で平成1年から21年までの問題は参考答案を写経しました(平成1年から21年までの旧司法試験の問題については2回解くことになります)こうすることで書くスピードも上がり、思考の流れや答案の型もあわせて叩き込むことできます。
これらの作業を自分は3年生になるころから毎朝コツコツと行いました。むろん一日1個では間に合わないので一日3~5個くらいは潰していました。
ハム吉:合格者というのは試験の直前にすぐに見直せるチェックツールを完成させて持ってきている人が多いと思いました。チェックツールの形は六法なり、論点本なり、趣旨規範ハンドブックであり、と形は様々ですが各自のエッセンスがギュッとつまった素敵なツールであることには違いありません。
 逆に、直前に同じ科目について基本書や予備校本、択一六法などを持ち込ん
でいるのは情報が整理できていない証拠ですね。致命傷といえるでしょう。
司会:なるほど。論述対策の仕上げは情報の一元化ツールにまとめていくということですね。
ハム吉:そうです。もちろん無制限にまとめるのではなく、あくまで自分がポイントだとおもったことをまとめるのですよ。


☆予備校について 
司会:ハム吉さんは予備校を利用されていましたか?
ハム吉:あなた、自分を誰だと思っているんですか。「予備校講座の帝王」といえば私のことにきまっているでしょう。
司会:いえ。初めて知りました。
ハム吉:そうですか。では、ちゃんと覚えておくように。そしてこれから「帝王」(エンペラー)と呼ぶようにしてください。
自分は、3年の夏休みくらいから本格的に答案練習や講座をバンバン利用しました。結局、今年の3月に受けた全国模試まではずっと何かの形では利用していたことになります。
まぁ、実際に新司法試験を受験してみて内容面ではあまり試験に直結したとは思いません。もちろんまったく無駄ではありませんでした。現に、自分は予備校の答練で答案を強制的に書く機会を与えてもらったことで、どのように問題文を読み、答案を構成し、実際に書いていくかという形式面は非常に鍛えられました。ただ、内容面は、直前のヤマ当て講座を含めて予備校の講座を受講していたら今年の試験問題が解けたかというと、そのような問題は正直なかったです。なんか見たことがあったとしても3年間の大学院の勉強の中で必ず学んでいるものであり、予備校を利用しなくてもまったく結果に影響はないと断言できます。そして今年は本当にここまでやるかというくらい予備校の予想が外れてました。まあそのほうが暗記勝負ではなく、本当に力のある人が受かりやすいので良いと思います。 
司会:さすが帝王ですね。見事な分析だと思います。では予備校を利用する際の注意点なんかはありますか?
ハム吉:せっかくの機会なので予備校の講座をとるコツを教えてあげます。
それは受講の「目的意識」をはっきり持つことです。予備校の講座は成績をあげたいと切実に願う受験生のツボをついたキャッチコピーをパンフレットなどにガンガンに載せています。自分などはこの講座を受講すれば苦手科目が得意科目になるのでは!!とか一気に論文が書けるようになるのは!!など甘い考えを抱いてしまい自分には必要のない講座を受講したこともたくさんありました。
そのような経験から得た結論は予備校の最大にして最高の利点は効率よく学べることで「時間の短縮」を図ることができるという一点に尽きると思います。なので予備校を利用しようとするみなさんが自分の弱点を正確に分析し、それを効率よく補強するという目的をもって利用することが大事になると思います。

司会:分りました。
ハム吉:ただ、他の合格者の方も話していたけど、全国模試は最低1回は受けたほうがいいですよ。その際の目的はいい順位をとることではなく、試験と同じ日程を経験することで本番でかかる心理的・肉体的プレッシャーを緩和することにあると思います。そこを間違えちゃだめでしょうね。

司会:了解です。


☆最後に一言
司会:それでは最後に何かハム吉さんからこれから受験する方たちに言っておきたいことがあればどうぞ。
ハム吉:自分は本当に3年間色々なものを犠牲にしてきました。ハッキリいって非人間的な日常をずっと送ってきたといってもいいと思います。やはり新司法試験合格を目標にするのであれば普通の生活を送ろうと思わないでください。
もちろん息抜きも大切ですがせいぜい週1日休みをとる(自分は日曜日の午後を休養日にあてていました)くらいが丁度いいと思います。
 まぁ、色々と厳しいことも言いましたが新司法試験はゼロから始めても限界まで努力し続けることで3年で合格することは十分可能です。たとえ合格者が1500人に減らされてもそれは変わりません。自分はみなさんの合格を心から祈っています。もし何か自分にできることがありましたら遠慮せずに申し出てください。
今日はどうもありがとうございました
(終わり)



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こんにちわ。ハム吉です得意げ


更新予定にも書きましたが「新司法試験について」の記事もこれでラストになります。最後はハム吉がローの後輩たちにあげたレジメをのっけたいと思います本


このレジメにはハム吉が在学中に考えていた勉強に向かう姿勢や方法論が書いてあります。もちろん方法論なんてのは十人十色ですが、むしろハム吉は後輩たちに今の勉強に対する姿勢では甘すぎることを感じて欲しくて作りました(本当にうちのローの雰囲気は終わりつつあります)かお


ちなみに大学院名や人物名にじゃっかんの修正をほどこしてありますが、ほぼ原文のママですメモ


[レジメ]

さようならハム吉さん特別企画
★純粋未修者との対談 ~彼はいかにして合格を果たしたのか~

先日の報告会で同期の合格者の方たちがかなり立派なレジメを作られているのを知って自分にも目に見えない圧力がかかりました(これを一般的にプレッシャーといいます)。というわけで急遽、自分なりに新司法試験の勉強方法(特に純粋未修者の方対象)をまとめてみました。
もっとも、自分は他の合格者の方と違い、自分の勉強方法を体系立てて分析する力はありませんしそもそも出来ないです。そこで趣向を変えて対談形式で自分なりの勉強方法を伝えてみようと思います。
それでは歴史的対談をご覧ください。


☆はじめに
司会:ハム吉さん、今日はお越しいただいてありがとうございます。純粋未修者のハム吉さんが在学中に実践していた勉強方法などについて色々とお話を伺いたいと思うので、どうぞよろしくお願いします。
ハム吉:こちらこそよろしくお願いします。
司会:まずはハム吉さんの今年の試験を受けた後の手ごたえを教えてもらえますか?
ハム吉:そうですね。まぁ、自分の実力なら当然受かると思っていましたよ。
ま、当然の結果ですね。これは3年前から決まっていた運命ですから。
司会:・・・。えっと、ある後輩の目撃情報によると試験期間中にハム吉さんはめっちゃ暗い顔をして大学院近くの中華料理屋さんで「ヤバス。ヤバス」とぶつぶつ言っていたとのことのようなんですが。
ハム吉:ああ。それね。演技ですよ。当然でしょう。
司会:そうですか。まぁ、あとで再現答案の分析の中で正直な本音が聞けると思うので先に進みたいと思います。


☆純粋未修者の勉強に対する取り組み方について
司会:ハム吉さんは入学当初から勉強をするにあたって自分なりのルールを決めていたとのことですが簡単にお話してもらえますか?
ハム吉:分りました。やっぱり自分がこれと信じた勉強方法は一定の成果(失敗するか成功するか分からないですけど)が出るまではやりぬくことが大事になると思います。
確かに自分の勉強方法が合格へつながっているのかはやっているときはわかりません。ただ、結果がうまくいってはじめて効果があったとわかる以上、成果がでる前に方法を180度変えてしまうのは意味がないのは明らかですよね。だって、それでは何も得るものがないじゃないですか。
司会:なるほど。一つの考え方ですね。
ハム吉:次に、いきなりですが自分は予想というのが大嫌いでした。そもそもメリハリとか効率性をもってやるなんて余裕がある人だけの特権ですよ。むしろ我々ゼロから始めた人はどんな問題がきても、最低限、問題となる条文の指摘、自説を策定できる力をつけることを目標に、あらゆる科目に対してしらみつぶしにやるという姿勢が大事だと思います。
だいたい、自分が買った基本書を1冊全部読めないでどうするんですか。怠慢としかいいようがないですよ。大事なところだけを読むとしてもゼロから始めた人は何が大事か分からないんですからとりあえず全てを一度押さえて(一度で理解する必要は当然ないですよ)から日々の勉強の中で受験上、重要なところとそうでないところがわかってくるんですよ。
 だから自分は勉強する際には「基本書・演習書は1pから最後まで、また、条文であれば1条から最後まで」を信条にしらみつぶしにやってきました。なお、付け加えると時間がないというのは言い訳ですからね。
司会:他に大切なことはありますか?
ハム吉:そうですね。まずは勉強に向かう姿勢ですけど仲間や友達同士で群れすぎていないか常に自問自答してください。勉強は一人でやるのが基本です。分らないことがあれば最初に仲間にきくのではなく、まず自分が手持ちの資料や図書館の文献を調べて悩み抜くのが先でしょう。この点、分からなければすぐに人に尋ねるひとは落ちますよ。
あと、特定の人に依存している人もやめましょう。いい年なんですから最後は自分の意志で判断しなくちゃだめですよ。
それに、傷の舐め合いは最悪です。ゼミや勉強会などではその人のできていないところ、直したほうがいいところはハッキリと伝えてください。他人の勉強方法についてまで口を出す必要はないですが、その人が書いた答案や法律問題の考え方で疑問に思ったところは容赦なく指摘すべきです。それで言われた方が腹を立てたりヘソをまげたりするのはまだゆるされます(自分もゼミでイライラすることもありました)。けどそのことで口を利かないとかもう一緒に勉強しないとかほざいている人は成長しないので絶対に落ちますね。
司会:なるほど。自分の実力のなさから目をそむけることなく、ひたすら努力し続けるのが大切というわけですね。
ハム吉:そうです。あと、これは特に純粋未修者の方に伝えたいことなんですが条文はとにかく引いてください。
司会:基本書を読んだり、論文問題を解いたりするのではなく条文を引くことが一番大事ということですか?
ハム吉:その通りです。条文を引きまくれば合格まであと1cmです。
司会:1cmの意味がよくわかりませんが、とりあえず効果は絶大ということですね。
ハム吉:YES.WE,CAN!!
だから普段の勉強の中で条文は絶対に!必ず!死んでもいいので!引いてください。
司会:もう少し具体的に話してもらえますか?
ハム吉:失礼。興奮してしまいました。最近たまっているものですから。えっとですね、普段の予習や復習、自分なりの勉強方法を実践していると教材に必ず条文が引用されていますよね(ex (民177条))。こういう引用条文を見たら分かっていても、知っていても、絶対に引いてください(むろん意識の問題であって、レポート課題の提出があと5分で締め切られる場合や1分前に引いた条文をもう一度引くかどうかはそのときの気分次第です)
また、肢別本や多肢択一式の問題を解いて解説を読みますよね?そうしたら引用条文がありますよね?そしたらちゃんと六法を引いて確認するんですよ。
さらに、論文の問題を解いた後に参考答案とか解説を読みますよね?条文がありますよね?これまたちゃんと六法を引いて確認するんですよ。
司会:なるほど。徹底していますね。
ハム吉:「この条文は知っているし、分かっているからいいや」という理由で六法を引くのを止めていいのは、これ!!と決めて使い込んだ六法が手放せなくなるまで使いこんだときだと思います。
具体例をあげますと、自分は入学時に買ったポケット六法平成19年度版をひたすら引いていました。また、大事だと思われるポイントも書き込んでいきました。(法改正対策や授業用として毎年度、模範六法も購入し使っていました)。
そして、時間を見つけては講義で扱う法律の条文を1条から素読していました。苦手だった民法、会社法、民訴・刑訴の条文はおそらく1年生時で少なくとも20回は素読をしています。そういう努力を重ねていると、3年生になったあたりから問題を解いていると「愛用六法のアノあたりにある●条の条文が問題になりそうだ。」「そういえばこんな書き込みもあったよなぁ。」「関連条文として●○条もあったような気がする。」というような感じで一つの条文をみると他の関連条文も頭の中を駆け巡るようになります。
司会:それは素晴らしいですね!
ハム吉:やはり本試験での武器は六法だけですから、条文を見て概念、制度趣旨、主要な問題点などを想起できるレベルにまで達してください。本試験の限られた時間の中で問題点が分かったとしても関連条文が分からなければ、また、関連条文が分かっても引くのに時間がかかっていてはお話になりませんからね。
一応自分が使い込んだ六法を写真でみるとこんな感じですね。 


外観(表紙の字がこすれて消えています)ダウン


  ハム吉の日記 ~司法修習にむけてのあれやこれやの巻~


中身(マーカーの重ね塗りと書き込みでどの条文が大事か一目了然です)ダウン

 

 
ハム吉の日記 ~司法修習にむけてのあれやこれやの巻~
 

ハム吉:チェックの仕方は人それぞれですが、やはり六法と一体になること。これが究極奥義取得への第一段階だと思います。
司会:なるほど。六法との石破ラブラブ天驚拳というわけですね。 

ハム吉:うまいこといいますね。ハハハ(後編へ続く)



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