中韓首脳会談、日本や北朝鮮の問題と並んで「キムチ問題」が議題に上った理由とは?―中国メディア

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中国メディア・大旗網は5日、4日に行われた中韓首脳会談において北朝鮮問題や日本問題に加えて、韓国産キムチの輸出問題について話し合われた背景について解説する記事を掲載した。

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中韓首脳会談では、朴槿恵(パク・クネ)大統領から「キムチを中国輸出できるように、国内の発酵食品衛生基準を変えてほしい」との依頼があり、習近平国家主席が「現在衛生基準を改正している。韓国キムチが間もなく中国に入ってくると信じている」と語ったことを紹介。この件が韓国にとって最も取りあげたかった話題であるとするとともに、「なぜ韓国は自国の基準を強化しようとせず、中国に基準緩和を求めたのか」との疑問を提起した。

疑問に対する答えの手がかりとして、これまでの中韓におけるキムチ貿易の経緯について紹介。韓国は輸出の主力商品としてキムチの国際市場開拓を続けてきたが、「パクリ大国」の中国が2000年代に自国産キムチの生産を急増、楽観視していた韓国業界を尻目に韓国市場にまでなだれ込んだとした。これにより、韓国は06年に初めての「キムチ貿易赤字」を記録、12年には約4200万円にまで赤字額が膨らんだと説明した。

また、両国間のキムチ貿易問題における大きなネックとして、中国が04年に施行した漬物にかんする衛生基準を挙げた。漬物100グラム当たりの大腸菌検出数が30個未満という規定が設けられたことで、人工的に減菌しなければならない。そうすることによって肝心の乳酸菌まで死んでしまう韓国キムチは、中国市場流通が難しくなったとした。

一方、漬物の大腸菌にかんする規定のない韓国には中国キムチがますます流入する状態であると説明。中韓関係が接近している状況において朴大統領がこの件を取りあげ、習主席もこれに対して基準の改正というグッドニュースを示したと解説した。

(編集翻訳 城山俊樹)