主張で行った川崎。

相変わらず場末にある取引先を尋ねた帰りに、川崎きってのイカガワシイ地区へ向かう。

イカガワシイ用事をソソクサと済ませたところで腹も減ったので、ローカルの食堂を探してイカガワシイ地区を散策。

fuckthisplace

そこで見つけたのが「キッチン寅次郎」だった。

店構えがこんな感じだから、店内の様子を横目にうかがいながら、2回ほど店の前を通り過ぎてから、意を決して入店。

店内には何人だかわからない、東南アジア系(?)の女の店員が一人。

いらっしゃいの一言も、愛想笑いもなく、おしぼりを渡される僕。

「こりゃぁ、久しぶりの大失敗だわい」と思いつつ、せめてブログのネタにと気持ちを切り替えて、愛想のない小太りの店員にオススメのメニューを聞く。

勧められたステーキを「じゃ、それで」と気だるげオーダーしたものの、その女は一行に料理をしている気配はない。5分ほど立った頃に、店主がご帰宅。やっと料理の準備が開始となったのだが、店主はおもむろにコップを片手で「はいっ」と言って人の目の前に差し出した。

そりゃぁ、中身はスープなのくらいわかるけど、普通説明くらいするよな、と思いつつ不味くも上手くもないスープを飲む。スープから5〜10分くらい遅れてマカロニサラダが登場。「ほいっ」(サラダですよ言わなくてもわかるでしょ的)と渡される。

ヤレヤレと思いつつ、マカロニをフォークで刺したのだが、明らかにマカロニに芯が残っている手応え。まぁ一応確認までにと思い口に入れるが案の定、大変カミごたえのあるマカロニであった。

硬いマカロニを自虐的な思いで咀嚼を続けるものの、いっこうにステーキが焼かれている気配が感じられず。

「これは修行の一環」だとポジティブシンキングに気持ちを切り替えた僕は、不機嫌な表情が表に出ないようにしつつ、この店で起こったことをあとでたっぷりブログの記事にできるように、あれこれipadにメモして時間を潰してステーキを待つことにした。

そしたら、いきなり常連らしきおっさんが登場。席につくなり人の顔をジロッと見てから店主に向き直り、開口一番「またパチンコにツッコンジマッタァ」的な会話を店主と交わし始める。ちなみにこの客に対しても件の東南アジア女はいらっしゃいの挨拶なし。

どうやら店主もパチンカスらしく鬼武者がドウノコウノの会話が続き、やっと運ばれてきた寅次郎オススメのステーキがこれである。

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↑ 肉野菜炒めではない。あくまでも単品価格1000円のステーキである。

イロイロあったけど、このステーキがウマカッタラ、すべてを洗い流そうと意を決してステーキを口に。ふむ、正直言って不味くはない、でも美味いかと言われたら首を横に振るレベルの味だ。そもそも、なぜステーキの下に大量のキャベツ炒めを敷く必要があるのだ? 肉汁が全く味わえないではないか。まぁ肉野菜炒めとしては食えないこともないしなぁと思いつつ、ライスを口にした瞬間、僕はこの店に殺意を抱いた。

茶碗で供されたライスが、どう考えても半日以上は炊飯器に入れっ放しだった時のような匂いがしたからだ。

お金を払ってこんな臭い飯を口にしたのは、40年生きてきてたったの2回しかない。30年以上昔、ヒロシが中学生だったころ、ライスお代わり自由を高らかにうたう、ヤンキー夫妻が経営していた国道沿いのラーメン屋で遭遇した炊飯器のなかで30時間は保温され続けたであろう、黄色く変色してぬるっとした食感のライス以来だ。

さすがに糸はひいていないが、この店のライスも、とてもじゃないが2口目を口に運ぶのは厳しいレベルだった。

とにかく、早く店を出ようと(出て、この怒りをブログにぶつけよう)思った僕は肉とキャベツを無心で片付けた。そして「ごちそうさま」と絞りだすように口にだし、店奥にいる無愛想な女に勘定を促した。

ところがどうだ「さもお前がここまで払いに来いと」ばかりに、女は無言で店の奥からコチラの顔を見ているではないか。

いったい、どこまで辱めを受けるのかと奥歯を噛み締めつつも、店の奥に行き1500円を支払う。すると今度は「お釣りの小銭がない」とのたまうではないか。夜の営業時間でおそらく最初の客に渡す小銭も用意していないとは・・・。

小銭を用意しようとどこかに行こうとする店主とその女店員。

とてもじゃないが、一刻もはやく店を出たかった僕があらためて財布を探してみると幸いにも小銭があったので代金1350円(この内容で!)をキッチリ支払って店を出て、駅前のミスドにてひたすらこの記事を書いたのだった。

自宅に帰り、「キッチンとらじろう まずい」でぐぐってみたら、トラブルが多い店なのが確認できたのだが、食べログで★★★なのは納得出来ない。絶対に納得出来ないぞ!






 
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