号泣県議:城崎温泉思わぬ宣伝 観光協会HPアクセス急増
毎日新聞 2014年07月07日 15時00分
兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属、西宮市選出=が政務活動費の使途を問われている問題で、野々村県議が出張したとする城崎温泉(同県豊岡市)にある城崎温泉観光協会のホームページ(HP)へのアクセス数が急増している。1日当たりのアクセスは通常の2〜3倍で推移しており、観光協会は「思わぬ宣伝効果」と驚いている。
観光協会のまとめによると、HPへのアクセス数は、7月1日までの約1カ月間は1日当たり2000〜3000件だった。ところが、野々村県議が号泣した1日の記者会見から様相は一変。翌2日は4429件、3日は8152件と急増した。以後、4日が5862件▽5日6244件▽6日8112件−−だった。
野々村県議は、昨年度の195回分の日帰り交通費約300万円を政務活動費から支出していた。うち106回はJR城崎温泉駅を利用したとしている。記者会見で号泣しながらも使途を明確に説明しなかったことで批判が集まっている。
観光協会の事務局は「県議が城崎温泉の名前を出した影響で、アクセス数が増えたのだろう。意外な形で、さらに温泉の名前が広がった」と話している。【柴崎達矢】