◆市民団体など討論会や抗議デモ
集団的自衛権の行使容認の閣議決定に抗議する市民ら=静岡市葵区で
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集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更が閣議決定されたのを受け、静岡市葵区で五日、抗議集会があった。約百人(主催者発表)が参加し、パネル討論に続き、市中心部をデモ行進した。
憲法学者や作家らでつくる「戦争をさせない1000人委員会・静岡」と「しずおか改憲阻止の会」、旧米軍立川基地の拡張に反対する学生らが逮捕された一九五七年の砂川事件の元被告や支援者でつくる「伊達判決を生かす会」、映画「侵略」上映委員会の四市民団体の共催。
パネリストに静岡福祉大名誉教授で1000人委員会・静岡の加藤一夫代表、砂川事件元被告の土屋源太郎さんを迎え、しずおか改憲阻止の会の森正孝さんが進行役を務めた。
過去に世界で集団的自衛権が使われた状況や結果、日本を取り巻く安全保障環境の変化などについて議論した。会場に意見を求めると「石油をめぐり中東で日本人の血が流れることになる」「政府が戦争に巻き込まれる心配はないと強調すればするほど危機感を感じる」などの意見が聞かれた。
デモ行進では「集団的自衛権ノー」「平和憲法を守れ」などとシュプレヒコールしながら約一キロを練り歩いた。
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