国際姿見せた「中国版イージス」 リムパック初参加、日米は牽制+(1/3ページ)(2014.7.7 11:05

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姿見せた「中国版イージス」 リムパック初参加、日米は牽制

2014.7.7 11:05 (1/3ページ)中国
外観だけが公開された中国の最新鋭ミサイル駆逐艦「海口」。手前は対空ミサイルの垂直発射口=5日、ハワイ・オアフ島(ロイター)

外観だけが公開された中国の最新鋭ミサイル駆逐艦「海口」。手前は対空ミサイルの垂直発射口=5日、ハワイ・オアフ島(ロイター)

 米海軍が主催してハワイ沖で行われている環太平洋合同演習(リムパック)に今回、初めて参加した中国海軍が5日(日本時間6日)、最新鋭のミサイル駆逐艦などを他国の兵士や報道陣に初公開した。透明性をアピールし、国際社会で高まる中国の海洋進出への警戒感を和らげる狙いがあったとみられるが、情報漏れに神経をとがらせ、公開は外観だけに限られた。一方、日本の陸上自衛隊はこれに先立つ1日、米軍と連携した離島奪還訓練を公開して中国側を牽制(けんせい)。相互理解を深め、信頼を醸成することが大きな目的のリムパックだが、今回は張り詰めた空気が漂っている。

 リムパックはほぼ1年おきに開催され、24回目となる今回(6月30日~8月1日)は22カ国が参加。5日は各国が自国の艦船を公開し合って交流を深めた。初参加の中国海軍(艦船4隻、人員1100人派遣)は、パールハーバー(真珠湾)に停泊したミサイル駆逐艦「海口」と病院船「和平方舟」の2隻を公開した。

公開わずか15分

 中国が「国産」と胸を張る「海口」は、将来的には空母護衛艦隊の中核となる蘭州級ミサイル駆逐艦の2番艦で、高性能レーダーやミサイルの垂直発射装置などを装備し、「中国版イージス」とも呼ばれている。米国や日本が保有するイージス艦と比べてどの程度の性能を持つのかなど、ベールに包まれた部分が多いため、公開は大いに注目された。しかし、撮影は外観だけに限定され、事前にカメラ以外の手荷物は全て預けなければならないなど会場には緊張感も。乗組員へのインタビューも禁止され、公開は15分ほどで終了した。

このニュースの写真

「海口」の100ミリ単装砲。対艦戦闘能力も備えている(AP)
5日、米海軍機関誌「星条旗紙」の記者(中)に撮った写真の画像を確認する質問をする中国海軍当局者(AP)
中国の駆逐艦「海口」艦橋にたなびく米中両国旗(AP)
5日、真珠湾で警戒にあたる中国海軍兵士(ロイター)
中国海軍駆逐艦「海口」で警戒にあたる中国海軍兵士(AP)
中国の駆逐艦「海口」から下船する取材関係者ら(AP)
病院船「和平方舟」で周囲を警戒する中国海軍兵士(ロイター)
中国海軍の駆逐艦「海口」艦上にあるミサイル発射ハッチ(AP)
公開された中国海軍の病院船内にある治療器具など(AP)
海自護衛艦「いせ」内部に駐機するヘリコプター(AP)

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