トップページニュース特設「ストーカー 殺意の深層」

ストーカー取材最前線

ストーカー体験談とご意見紹介

(2014年7月6日)

サイトには、ストーカーの被害を受けたことがある方、ストーカーの加害行為をした経験があるという人などから多くの体験談が寄せられています。ストーカーに関する体験談や、ストーカー問題へのご意見の中からそれぞれ一部をご紹介します。すべてはご紹介できないのですが、ご了承ください。

ニュース画像

ストーカー「被害者」の体験

■女性(40代)
私はストーカー被害にあい、女性保護シェルターにいました。
11年前で、警察に相談をしても、被害者は逃げるしか手段はありませんでした。
ストーカーには付きまとわれ、手首を切って家の前にいたり殴られたりしました。
私はシングルマザーで子供もいたのですが、保育園で待ち伏せをされ、子供も結局保育園をやめざるをえなくなりました。
保育士さんからやんわりと言われてしまいました。
結局、遠くに逃げるしかありませんでした。家の荷物ですら、後をつけられるとのことで全てを失いました。
いまだに恐怖は変わりません。
女性シェルターは規律もきびしく、なぜ?被害者が施設に隔離され不自由をするのかいまだに憤りがあります。
シェルターは沢山の女性があふれています。
ストーカー事件は決してレアケースではないことを世の中にわかって欲しいです。


ストーカー「加害者」の体験

■男性(30代)
ストーカーの一歩手前までは行ったと思います。
好意を寄せている相手、付き合っていた彼女の気持ちが離れていった事に気づかない、受け入れられない気持ちと修復したい気持ち、それに急に起こった事実への動揺が合わさって突飛な行動になってしまいました。
自分はたまたま彼女の友人が冷静に、今の自分の状態と彼女の気持ちを話し聞かせてくれて客観性を取り戻す事が出来ました。
しかし、それを気づかせてくれる人や、いきなりの赤の他人が現れたりした場合はさらにエスカレートしていたのかもしれません。
閉じた関係ではなく、開かれた関係であった事が第三者の介入を拒否することなく受け入れられた気がします。

■女性(30代)
物理的な害ではありませんが、ほぼ同時期に自分がストーカー状態となり、他の人からストーカー行為を受けていました。
内容はした方もされた方も「しつこく連絡をとろうとする、通り道での待ち伏せ」です。
「ストーカー行為をされた」方は、バイト先の近くで電柱の陰に立っていたり、留守電に「今日はバイトがないはず」とスケジュールを把握している事を知らせるようなメッセージを入れられたりしました。
「ストーカー行為をしていた」方は、共通の知人から電話を代わってもらった時に、相手の男性の声が震えていたのにショックを受けて、自分のしている事が、自分がされておびえている事と同じだと気付いて止める事が出来ました。
大好きだった人の人生の貴重な時間を無駄にさせてしまった事を、心から後悔しています。
「された方」は、ずいぶん前のことですが、今もその人に対して恐怖しか感じません。だから自分も許してはもらえないと思います。
ひょっとしたら殺されるかもと考えたこともあり、今でもたまに物陰を確認したりしてしまいます。


ストーカー問題への意見

■女性(50代)
ストーカーになりそうだなと分かった時点で、もし警察に相談がきていたなら、警察から、ストーカー自身がカウンセリング等が受けられる諸機関へつなぐのがよいのではないかと思います。ストーカー自身の、なんらかの心の闇について、ていねいに受け止めていく場所が必要と思われます。
ストーカーをすること自体、もうその時点である程度メンタルヘルスに問題がある状態と思います。
現在の日本の精神科医療やカウンセリングの体制は、まだまだ発展途上にあるようです。ストーカー事件を未然に防ぐためのソーシャルワーカーが存在してもよいのではないでしょうか?

■男性(40代)
何故、ストーカー被害が無くならないか?
被害者を保護するとかしないとか、のみを考えているからではないでしょうか?
それよりも、加害者を徹底的に尾行するなり、マークする方がよいのでは?
人の命がかかわる問題なのに、何故それをやらないのか理解できません。

■男性(20代)
ストーカーは、「承認欲求の塊」(相手に認めて欲しいという気持ちが非常に強い)であり、また「自己中心的な側面」もあります。ですから、ただ遠ざけるだけでは加害者の被害者に対する様々な欲求が強くなりやすいと思います。
したがって、加害者を被害者から遠ざけるだけではなく、それと同時にカウンセリングなどの心理療法を施すことも必要だと思います。

トップへ