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はいかいのメカニズム 研究班で解明へ
7月7日 11時28分

認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になる人が年間、1万人を超えるなか、厚生労働省は専門家で作る研究班を新たに設けこれまで明らかになっていなかった、はいかいを引き起こす要因を分析しメカニズムの解明を目指すことになりました。

認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になったとして去年、警察に届けられた人は延べで1万322人で、過去に届け出が出されて死亡が確認された人も388人となっています。
はいかいは、自分のいる場所や時間が分からなくなる認知機能の障害が主な原因とされていますが、詳しいメカニズムは明らかになっておらず、はいかいを防ぐ有効な対策は確立されていません。
このため、厚生労働省は専門家で作る研究班を新たに設け、はいかいのメカニズムの解明を目指すことになりました。
研究班では数百人規模の認知症の高齢者を対象に、はいかいの経験がある人とない人のグループに分けて、認知症の症状や治療や介護の状況、それに、生活環境などを比較し、はいかいを引き起こす要因を分析するとしています。
そして、はいかいの前後の行動などを継続的に記録するなどして、はいかいのメカニズムの解明につなげたいとしています。
研究班の代表で国立長寿医療研究センターの鈴木隆雄所長は「はいかいの研究は世界でもほとんど行われておらず、すぐに解明できるほど容易ではないが、何がはいかいを引き起こすのかできるだけ早く結論をまとめたい」と話しています。

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