レテ作:オリジナル19世紀ギター (パリ、1820-30年頃)
価格75万円
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掛け値なしに素晴らしいギターです。
これまでこのHPで取り扱ったギターの中でも、最も上質の一本と言えます。
フランスの名工レテの製作した最高級ギター。
レテはミルクールとパリで活躍した製作家で、多くの工房のあるミルクールでは楽器製作の指導的立場にあり、
またラコートの為にOEMでギターを製作していたと言われています。
実際、これまでに何台かのレテの作品を見ましたが、いずれも第一級の素晴らしいギターたちでした。
今回の楽器はレテの作品の中でも特別なギターと言えます。
最高級の材料、豊かな装飾、また奇跡的といえるほど状態の良い楽器です。
良質のスプルースの表面板。非常に良い状態です。
真珠母貝で豊かに装飾され、鯨髭のライニングが施されています。
螺鈿細工はそれはそれは精巧なもので、見ていても気持ちが良いです。
黒檀の指板に銀のフレット。
非常に美しいサテンウッドの裏横板。ラコートの愛用した材料ですね。
横裏にいくつかのひび割れの跡は見られますが、いずれも専門家の手により綺麗に修理されています。
側板の底部には真珠貝のプレートがあります。つくづく綺麗なギターです。
ネックは黒檀巻き。非常に美しい細工です。
ヘッドには真珠母貝のエンブレムがあります。
ペグも全てオリジナルで、真珠貝などにより装飾されています。まさに特別な楽器です。
外観だけでなく、弾き心地も大変素晴らしいもので、よく歌う高音と立体的に響く低音を併せ持っています。
全体の響きもふるいつきたくなるようなもので、まさにどこから見てもマスターピースと言えます。
弦長645ミリ。
当時の典型の630ミリより少し長めで、このギターが専門家の為に作られたことを示しているように思われます。
弦高は@3ミリ強、E4ミリ強で適正ですが、サドルにはまだまだ余裕があるので、
下げることも問題なく可能です。
このクラスのギターとしては設定価格は非常に安価です。
高い品質の19世紀ギターをお探しの方にお勧めしたい楽器です。
ハードケースが付属します。
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