横領容疑:伊藤忠元社員を逮捕 6億円超を着服か

毎日新聞 2014年07月06日 16時13分(最終更新 07月06日 16時22分)

 伊藤忠商事の元社員が、出向先の関連会社で現金を着服したとされる事件で、警視庁捜査2課は6日、元社員で大阪府守口市の自称派遣社員、西口元(はじめ)容疑者(32)を業務上横領容疑で逮捕した。捜査2課によると、「間違いない」と容疑を認めており、西口容疑者が着服金を外国為替証拠金取引(FX)に流用したとみて調べている。

 逮捕容疑は、木材取引を行っているニュージーランドの関連会社に出向し、経理を担当していた2013年8月〜14年2月、同社の銀行口座から自分の銀行口座に七十数回にわたり、総額約6億2300万円を送金したとしている。

 捜査2課によると、西口容疑者は架空の請求書を作成するなどして着服を繰り返していたが、社内監査が迫った今年2月に不正を申告。伊藤忠商事は3月27日付で懲戒解雇し、警視庁に業務上横領容疑で刑事告発していた。【宮崎隆】

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