【BOX】柴田2冠防衛!「しっかり動け」内山ゲキ応えた

2014年7月6日6時0分  スポーツ報知
  • 12回、柴田(右)のパンチが西田にヒット。判定で柴田が勝利した

 ◆報知新聞社後援 プロボクシングダイナミックグローブ ▽東洋太平洋・日本ミドル級タイトルマッチ12回戦 ○柴田明雄(判定 3─0)西田光●(5日・後楽園ホール)

 東洋太平洋・日本ミドル級王者・柴田明雄(32)=ワタナベ=が2冠防衛を果たした。挑戦者・西田光(26)=川崎新田=に対し、得意のアウトボクシングで着実にポイントを重ね、3―0の判定勝ちで、東洋太平洋王座が2度目の防衛、日本王座は初防衛に成功した。戦績は23勝(9KO)8敗1分け、タイトル初挑戦の西田は10勝(3KO)7敗1分けとなった。

 試合終了のゴングと同時に、柴田は思わず両手を上げた。「きつかった。最後まで出し切ることができた」。タイトル戦10試合目の王者が充実した表情を見せた。

 終始圧力をかけてきた西田にアウトボクシングでペースを握ったが、さすがに消耗した。だが最終12回前の休憩中、同門の先輩、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(33)に「たった3分だからしっかり動け!」と激励され、ラストスパートをかけた。

 昨年8月、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(三迫)に2回TKOで敗れた。屈辱を胸に刻み、今回はあえて2冠をかけて退路を断ち、自らを追い込んできた。

 試合後、韓国スーパーミドル級王者リー・グンチャン(32)から挑戦を申し込まれた。「これからも強い相手とやりたい」。さらなる高みを目指す。

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