【BOX】興毅、移籍表明「日本で試合したい気持ち強い」 JBCは「しっかり審査」

2014年7月5日6時2分  スポーツ報知

 プロボクシング元世界3階級王者の亀田興毅(27)が、UNITEDジム(東京・江戸川区)への移籍を表明した。同ジムが4日に発表した。移籍届を受け取った日本ボクシングコミッション(JBC)は厳格に審査する方針で、移籍が認められるかは不透明な情勢だ。

 興毅は報道各社に送ったファクスで「今までのことを教訓とし、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、より一層精進していきます」と陳謝。その上で「やはり日本で試合がしたいという気持ちが強く、どうにかできないものかとずっと考えていた」と、以前から親交があったUNITEDジムに移籍を打診し、受け入れられた。3兄弟のうち、次男・大毅(25)、三男・和毅(22)の移籍は未定だ。

 昨年12月の大毅の世界戦の「負けても王座保持」問題で混乱を招き、JBCから亀田ジム前会長らが事実上の資格剥奪処分を受け、3兄弟は国内で試合ができない。一方で、興毅は4階級制覇を狙い、WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)への挑戦を計画。国内復帰へ、協栄ジムで元トレーナーだった大竹重幸氏を新会長に据え、東日本ボクシング協会に新ジム設立を申請したが、先月16日に却下された。

 通常、移籍はジム同士が合意し、JBCが追認する形を取っている。しかし、JBCは「亀田側は過去にもトラブルを起こしており、しっかりと審査する」(同幹部)と移籍がすんなりと認められるかは不透明。今後、資格審査委員会を開く。

 興毅は「17歳でプロデビューし、プロ生活も今年で11年目。正直、現役でおれるのもそんなに長くないと思ってます」と近い将来の引退までにおわせた。興毅の決断が難局打破につながるのか。

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