【日韓の深層】日韓の歴史的和解は焦る必要なし 互いの現状に敬意を (1/2ページ)

2014.06.01


英ウェストミンスター寺院で献花したアイルランドのヒギンズ大統領(ロイター)【拡大】

★(5)

 アイルランドのヒギンズ大統領が、この4月に史上初めて英国を公式訪問した。1922年に自治が認められてから92年目という(正式独立は37年)。2011年のエリザベス女王のアイルランド訪問に続くこの訪問で、両国の歴史的和解が完了したのである。

 ヒギンズ大統領は、ウェストミンスター寺院の無名戦士の墓を訪問し、献花した。これは、韓国大統領が靖国神社に参拝することに匹敵する。

 韓国は日本の植民地だったかどうかの議論があるが、言葉の遊びをしても仕方がない。インドが英国の植民地だったというのと同じ意味の植民地でなく、英国とアイルランドの関係のようなものというのが正しい。つまり、対等の併合の形だが、実質的には一方的支配という意味だ。

 だから、「韓国は日本の植民地だったのか」と聞かれたら、私は「アイルランドが英国の植民地だったというなら、そうでしょう」と切り返している。いずれにせよ、両国が和解するのに92年もかかったのである。

 日韓双方とも「歴史認識の共通化だ」「和解だ」ということは徐々に進めるべきで、焦る必要はないと思う。

 むしろ、大切なことは互いの現状に敬意を払いあうことだ。

 その意味では、安倍晋三首相の昭恵夫人が韓流ファンというのは大いに結構なことだ。さらに、韓国からの客人を歓待することも大事だ。特に、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が訪日できる環境になったら、最大限の敬意を、目に見えるかたちで払うべきだろう。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!