また脱法ハーブ車!?急発進→衝突→逆走!都内で3人負傷
東京都北区岩淵町の交差点で5日深夜、乗用車がミニバイクやタクシーと相次ぎ衝突し、3人が負傷した。車から脱法ハーブが入っていたとみられる袋が見つかり、警視庁は、運転していた30代の男が吸引し、正常な運転ができない状態だった可能性があるとみている。赤羽署は、自動車運転処罰法の過失傷害の疑いで、自身も負傷した男の逮捕状を取った。脱法ハーブ吸引をめぐっては、6月24日に東京・池袋駅前で男が車を暴走させ、8人が死傷する事故が起きたばかりだった。
また脱法ハーブの使用が疑われる事故が起きた。5日午後11時45分ごろ、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅近くの国道122号と環状8号線の交差点で発生。赤羽署によると、乗用車が交差点の赤信号で停車中に突然発進し、前に止まっていたミニバイクに追突。さらに交差点に入ってタクシーと衝突、そのまま、反対車線を約200メートルにわたり逆走した。
ミニバイクに乗っていた20代の男性とタクシーの60代の運転手は負傷したが、ともに軽傷とみられる。事故を起こした男も救急車で搬送された。
110番通報した、現場近くに住む男性会社員(33)によると、大きな音がして外に出ると、エアバッグが出た状態で逆走してきたワゴンタイプの乗用車が目に飛び込んできたという。車はふらつきながら中央分離帯のガードレールに激突し、道路脇のポールをなぎ倒して止まった。
「運転していた男は意識がもうろうとしていた様子で、ストレッチャーに乗せられる時には5、6人に押さえられながらも暴れていた。異様な雰囲気だったので、池袋で起きた事故のことがすぐに頭によぎった」という。
また、近所の40代の主婦は「(男が)オーッという大声を出しているのが聞こえた。交通量が多い昼間だったら大惨事になっていたと思う」と顔をこわばらせた。
赤羽署によると、車内からは脱法ハーブが入っていたとみられる袋のほか、吸引に使うパイプも見つかった。男は負傷した上に、病院で意識がはっきりしない状態で、同署は回復を待って自動車運転処罰法の過失傷害容疑で、逮捕する方針。また、袋を鑑定し、薬物の影響があったかどうかを調べ、危険運転致傷容疑の適用も検討する。