花のまちづくりコンクール優秀事例発表会
環境にやさしく、心を癒してくれる花づくりを心がけて
(遠藤かつゑ)
花のまちづくりのきっかけと活動概要
いつかは花に囲まれて生きていきたいとずっと思い続けてきました。 二人目の孫が産まれるのを機に、花を育てながら暮らしたいと、荒れた広い土地ではありましたが、 築58年の古い家を求めて長井市に移り住み、今年で11年目になります。 憧れだったイングリッシュナチュラルガーデンを目標に、少しずつ庭の形を変え現在にいたっています。私の住む長井市は「水と緑と花のまち」を目指し、市民参加型の花壇づくりが盛んです。 私は市が開催する「花いっぱいコンクール」に参加し、平成14年、15年に個人部門で最優秀賞を受賞しました。 その後自宅の庭をオープンガーデンにして、花を通してたくさんの交流ができました。
私自身のこだわりで、農薬や化学肥料は使わないで活動してきましたが、環境に優しく花にとってもいいものがあるということを聞き、 EM(有用微生物群)と出会いました。さっそく使ってみたところ、花の成長が良く色彩も鮮やかで、とっても楽に花が育てられ、 その効果に驚きました。また安全なので安心して使うことができるうえ、他の物を害さない、簡単で何にでも良い働きをし、 費用もあまりかからないことが実感できました。こんな良いものを皆に伝えたいと環境にやさしい花づくりの普及活動を行うようになりました。
自宅の庭と公園花壇の活動の違い
庭づくりの当初はスギやモミなどの大木を20本以上も切り、花壇の面積は200坪、孫の成長に合わせて可愛い花壇づくりから始めて、今に至っています。現在、我が家の花壇は家族全員の癒しの広場になっています。友達同士でお互いに花を交換し合い、どんどん花の種類も増えて行き、あっという間に500種以上の花が四季を飾ってくれるようになりました。増えた花を他の場所でいかせないかと花友達と相談し、長井市役所となりの十字路角地に植栽することになり「花と緑・環境の会」の参加協力のもと、土づくりにはEMを使って、環境にやさしい花づくりを心がけ、花壇のアクセントになるようにと長井駅長に廃材の枕木をいただきました。長井市商工観光課より100ポットの一年草の花苗をいただき、宿根草、多年草を中心に花壇をコーディネートしました。仲間との花づくりは力強く楽しく、生き生きしていました。今年からは新たに最上川河川公園のボランティアガーデンに参加することことにし、ここでは自宅の庭づくりでは味わえない感動をいただきました。
花壇づくりで心掛けていること
花壇に使用する素材は廃材、流木、枯れ木などです。庭全体を歩き回れるようにして、宿根草、多年草を中心に春から秋にかけて次々に四季の花が楽しめるようにコーディネートしました。ペット(犬、猫)の健康も考え、農薬や化学肥料は使用せずに花づくりをしています。EMを使用したことで花づくりが楽で、雑草や刈り取った草花は肥料となりすべて土に還しています。昨年の秋は庭のあちらこちらにキノコ(おりめき、ナラタケ)がたくさん出ました。自然の恵みだと感謝しています。庭の花に「ありがとう」散って行く花にも「来年もよろしくね」と、私はいつも花とおしゃべりをしています。活動の成果と今後の展開(夢)
花づくりを通して、花友達や環境活動の仲間と研修を重ね、楽しみながらやってきました。「体の健康は野菜から、心の健康は花から」が私のライフスタイルです。また、私個人の庭づくりのレベルアップを図るためにも積極的に活動をしてきました。「ここの花を見て元気をいただいています」「家は反対方向だけど遠回りしていつも見て帰るの」など、声をかけていただき嬉しく思います。
そして私の大きな夢は、仲間と共に大自然のなかで花を育て、犬や猫の里親の活動や鶏を放し飼い、野菜や米などを自分達で育てて収穫を楽しめたらと思います。花ボランティア活動、環境活動に参加したことでたくさんのことを学びました。まだまだ知らないこと、知りたいことがいっぱいありますが、学びながら心を癒せる花のまちづくりを目指していきたいと思っています。
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