スマートフォンのカメラには様々な用途が考えられますが、ソーシャルネットワークに食事前の様子を撮影してアップロードしている人も多いのではと思います。そのため「ご飯が美味しそうに撮れる(=メシウマ)」というのは、スマートフォンのカメラにぜひとも求めたい要件です。
手持ちの機種でざっくりと、宅配ピザを撮ってみました。撮影は室内。基本的にカメラアプリを起動直後のモードで、HDRはオフ。
以前もピザをサンプルに試しましたが、Xperia Z1/Z1fで料理を撮ると、食欲が無くなりますね。ただこの時、Z1fよりもZ1の方がファームウェアのバージョンが上のおかげか、少しZ1の方がマシな画になっており、前回の青カビが生えたような惨劇にもなっていません。SO-01F, SO-02Fには先日Android 4.4.2 KitKatのバージョンアップデートが降ってきており、地道な改善が期待されるところ。
それに比べるとXperia Z2は、劇的によくなりました。念のためXperia Z2の右に、適当にRX100M2で撮影した写真を配置しています。やはりCyber-shotにかなり近い画作りになっていることが確認できます。
昨年のGALAXY(S4, J, Note 3)は、高画素化の一方で手ブレしやすく、とても常用に堪えないものでしたが、GALAXY S5では高速オートフォーカスが気持よく、カメラの設定項目もとりわけ多く、細かな設定をすることでより自分の理想とする画に近いものを撮れます。ただ今回は、細かい設定をせずに撮るという条件を課していたので、とりわけ美味しそうというわけでも不味そうというわけでもない微妙な写真になりました。
暗所撮影や手ブレ補正の強力なカメラを持つLumia 920ですが、そこまで「メシウマ」ではありませんね。
なんだかんだで、iPhone 5sが一番バランスの良い画が撮れるのでは……と撮影前まで思っていたものの、個人的にとても「メシウマ」に撮れたと感じたのは、LG製のピュアAndroid端末であるNexus 5でした。ディテールがそれなりにしっかりしており、特に赤色が鮮やかで、「焦げ」が美味しそうに表現できているのが好みです。適度な焦点のぼかしも。
料理以外で、普段のカメラはとにかく「無難」という感想だったので、ちょっと意外でした。
高画素化の進むスマートフォンのカメラ。自分好みの綺麗な写真を撮れるかどうかは、シチュエーションによって、ファームウェアのバージョンによって、変わってきます。また、自分の腕や設定によっても左右されますので、精進あるのみですね。