デシャン続投「胸張って帰る」

　４強入りを逃したフランスのデシャン監督は「ドイツは経験があった。われわれは序盤、臆病になってしまった」と振り返った。

　気温３０度を超える酷暑のなかで、前半１３分にＦＫから失点。その後もボールを支配され、攻撃の糸口がつかめない。後半は何度かチャンスはあったが、最後までネットを揺らすことはできなかった。これでデシャン監督にとって、選手時代に主将として母国フランスを自国優勝へ導いた９８年大会から続く、Ｗ杯無敗記録は「１０」でストップした。

　だが、引き続き指揮を執ることを表明。２年後の自国開催の欧州選手権に向け「この精神力とクオリティーを保ち続けなくてはならない」と意気込んだ。

「選手たちがここまで築いてきたものに誇りを感じる。いま敗退したばかりで、とても厳しい気分だが、このＷ杯を通じ、チームにとってよかったすべてのことを強調したい。胸を張って国に帰らなければならない」

　２年後には、経験あるチームになって、ドイツなど欧州の強豪を自国で迎え撃つ。　（原田公樹）