蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【サッカー】盤石ドイツ 4大会連続4強2014年7月6日 紙面から ◇ブラジルW杯 第20日準々決勝 ドイツ1−0フランス守護神にドラマはいらない。1点リードで迎えた後半ロスタイム。左30度の至近距離から、フランス代表FWベンゼマはあえて難易度の高い左上隅を狙った。一直線に飛び出した弾丸。GKノイアーの右腕がぐいっと伸びた。はじいた。最大のピンチ。マラカナンの観衆は劇的な展開を望んだが、ピタナ主審に何事もなく試合終了を告げさせた。 「フランスのような強い相手を無得点に抑えるのは簡単な仕事ではない。純粋に勝ててうれしいよ」。ノイアーは安堵(あんど)の笑みを浮かべた。 チーム状態は最悪だった。1次リーグ3試合を蒸し暑い北東部で戦い、30日の決勝トーナメント1回戦・アルジェリア戦は気温14度と涼しい最南端のポルトアレグレで激戦を強いられた。急激な気候の変化に苦しみ、レーウ監督によると、3分の1の選手が風邪をひいていたという。そんな苦境で底力を発揮したのが、「ベッケンバウアーの再来」と称されるDFフンメルスだった。 前半13分にセットプレーからヘッド弾を沈めると、同34分にはノイアーの好守から生じたこぼれ球に即応し、ベンゼマのシュートを体を張ってブロックした。体調不良でアルジェリア戦を欠場、2日前に練習に戻ってきたばかりのフンメルスは「強い気持ちを持った守備ができた」と満足げだった。 ミュラー、エジル、クローゼ、ゲッツェら攻撃陣にタレントがそろう中で、守備陣が輝く好循環。W杯史上初の4大会連続4強入りも、過去3大会で優勝はない。ドイツにとっての大勝負は、ここから始まる。 (松岡祐司) ◆ブラジルVSドイツ 02年決勝1度のみ常に優勝争いに絡むブラジルとドイツが初めてW杯で対戦したのは2002年大会決勝。それまでの16大会で両国合わせ優勝7回、準優勝5回だったが、すれ違いが続いていた。決勝ではブラジルが2−0で勝ち5度目の優勝。ドイツの準優勝は4度目だった。今回の対戦は3大会ぶり2度目の対戦となる。 PR情報
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