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【大リーグ】

前半戦ア・リーグMVPはトラウト 米メディアがこぞって選出

2014年7月4日 紙面から

 “3年目の正直”なるか!? 大リーグは全30球団がシーズン折り返し地点の81試合を過ぎ、米メディアは今季前半戦の各賞を独自選出。米ヤフースポーツや米放送局ESPN(電子版)などは、そろってエンゼルスのマイク・トラウト外野手(22)をア・リーグMVPに選んだ。シーズンMVP投票では新人王に輝いた2012年から2年連続で2位。いずれもタイガースのミゲル・カブレラ内野手(31)の後塵(こうじん)を拝してきたが、今季こそは初の戴冠となるか、全米が注目している。

 “現役最強打者”の争いは、今季もし烈を極めそうだ。シーズンの半分を消化し、米メディアがそろってア・リーグMVPに推したのは、22歳の若武者トラウトだった。

 米ヤフースポーツは、1位トラウトから10位カブレラまでランク付けし、「ここ2年は他の選手がア・リーグMVPを受賞すべきだったが、カブレラがかっさらった。だが、今季の前半戦は独走状態。理性的な野球ファンで『トラウトが世界一の選手だ』と信じない者はいない」と断じた。

 ESPNの支持を得たのもトラウトだ。同局の記者54人による投票(1位5点、2位3点、3位1点)で1位票49など237点を集め、2位バティスタ(Bジェイズ)の63点を圧倒。また、米スポーツサイトのSBネーションもトラウトを推し、「ここ2年間は、ほとんどの数字で圧倒しているリーグ最高の選手がMVPを逃すという、アンチ・エンゼルスファンには愉快な状況となっている」とした。

 この日、今季2度目の月間MVPに選出されたトラウトは、打率3割1分1厘(リーグ6位)、19本塁打(同5位)、62打点(同5位)。10盗塁は失敗ゼロで、カブレラとの大きな違いは、走力と守備力もピカ一な点だ。一方のカブレラも、4月は大スランプに陥ったが、現在は打率が同じ3割1分1厘、14本塁打、67打点と着実に追い上げており、今年も最大のライバルとなりそうな予感が漂う。

 ここ2年間のトラウトがMVPを逃した大きな要因は、チーム成績だった。タイガースが3年連続で最低でもリーグ優勝決定シリーズまで進んでいるのに対し、エ軍はポストシーズン(PS)進出がない。昨年はトラウトも「カブレラがMVPだ。あっちは地区優勝してポストシーズンに進むけど、うちは家に帰るだけ」とMVPレースに関して“諦めモード”だった。

 だが、今季はエ軍も47勝36敗で、PS進出圏内。カブレラから王様の地位を奪い取り、自身も笑顔、チームも笑顔の“両手に花”となれば、まさに3年目の満願成就だ。

 

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